コードギアスR2
0604話
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…確かにそうだが……」
「兄上。どうか私やシャドウミラーに力を貸して下さい」
ぐいっとばかりにオデュッセウスへと向かって1歩を踏み出すコーネリア。
その迫力に押されたかのようにオデュッセウスはベッドの上で後退するのだが、それを追うかのようにコーネリアもまた進み出る。
「その、いくら何でもそんな重要な事を即断は出来ないよ。まずは皆に相談して……」
「それを許すとお思いですか? いや、むしろブリタニアに不利益をもたらす可能性が高いのに他の者達が賛成すると?」
「だが……それが、最終的にブリタニアの為になると思えば……」
「兄上は甘い。他の者達がそこまで考えるとは思えません」
「けど、シュナイゼルなら……」
そう呟いたオデュッセウスの言葉に、俺は黙って首を振る。
「シュナイゼルは関わらせたくはない。奴の本性は虚無だ。理由さえあればどんな事でもするだろう」
例えば原作でスザクに皇帝暗殺を命じたように。あるいはフレイヤを積み込んだダモクレスを使い、世界を恐怖で支配して結果的に平和をもたらそうとしたかのように。
「だが……」
「すいません、兄上。……この場で決めて下さい。私達と共に来るか否か」
「……」
コーネリアのその問いに、無言で何かを考えるオデュッセウス。
正直に言えば、ここで来ないと言っても俺は強引にでも連れていくつもりだ。それをしないのは、自分で決断したというのがオデュッセウスにとってのブリタニアに対する未練を断ち切ると思っているからだ。
そして……そんな俺の思いを知らぬままに数分後、オデュッセウスはコーネリアの言葉に黙って頷くのだった。
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