コードギアスR2
0604話
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アではなく、中華連邦にあるんだからな」
「……それなら、そのギアス響団という組織を作ったのは父上ではなく中華連邦なんじゃないのかい?」
「違うな。何しろ、現在のギアス響団のトップはシャルル・ジ・ブリタニアの兄だからな。それも小さい頃にギアスの力で不老不死になった」
「……そんな話、信じられない……」
さすがに許容量を超えたのか、それだけを呟くのがやっとらしい。
「ですから兄上。真実を暴く為に私達に協力して貰いたいのです」
「協力? 私が?」
「ええ。兄上にしか出来ない事です。もし協力して貰えれば父上の悪名は残るでしょうが、それでもユフィの汚名は晴らせます」
「けど、それだと結果的に一緒だと思うんだが」
「いえ。真実罪のある者がそれを白日の下に晒され、汚名を被せられた者がその潔白を証明するのです」
この辺、実は微妙に嘘も混じっている。何しろユーフェミアにギアスを掛けたのはギアス響団の手の者だったりV.V.ではなく、ルルーシュなのだから。
だが、死んだはずの異母兄弟がゼロとして活動していたというのは、今のオデュッセウスにとっては受け止めきれない真実だろう。
「……それで、僕にして欲しい事というのはなんだい?」
「ギアスを研究する組織。その組織の名前はギアス響団というのですが、その組織があるのが中華連邦の中というだけしか分かっていないのです。いえ、正確に言えば中華連邦の中の、某所にある広大な砂漠のどこかとしか。そして、その組織の居場所を調べる為に私達は……シャドウミラーはとある計画を立てました。その疑わしい場所を切り取って新国家を作りあげる、という」
「……え?」
さすがにこれは予想外だったのだろう。オデュッセウスが間の抜けた声で思わず尋ね返す。
そんなオデュッセウスに対して、コーネリアの後を続けるように俺が口を開く。
「もちろん建国するのはそれだけの理由じゃない。色々とメリット、デメリットを考えての事だ。例えばサクラダイト。この世界で生まれた者には理解出来ないかもしれないが、このサクラダイトという物質はこの世界特有の物質だ。少なくてもシャドウミラーが現在繋がっているこの世界以外の3つの平行世界では存在しない、な」
「つまり君達は……」
「ああ。サクラダイトを定期的に一定量確保する為という理由もある。他に先程も言ったがギアス響団をそのままにしておけないとか、この世界で俺達シャドウミラーの出張所的な場所が欲しいとか、シャドウミラーの本拠地を通して行われている異世界間貿易にこの世界を組み込みたいとか、KMFというこの世界特有の機体を調べたいとか、色々と理由はある。それらを総合的に考えた結果、シャドウミラーの同盟国となる国家を新たに作りあげるのが一番手っ取り早いと判断した訳だ」
俺の言葉を聞
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