第二話
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られた計画にニーナとしては呆れるほかない。だがクララの思惑はその程度ではなかった。
「私来年は六年生やりますので、ニーナと同級になりますね」
「なんだそれは。どうしてそんなことになるんだ?」
横目でレウを見ると事前に聞かされていたようで驚く様子を見せてはいない。
「大体ニーナが卒業してレイフォンが武芸科から居なくなったら退屈過ぎます。学ぶことはそもそもないんですから。一応卒業はしておこうと思って少し飛び級するだけですよ」
あまりの言い様に唖然とするほかない、たとえそれが事実だとしてもだ。
「最初は私が武芸長も兼ねようとしたんですがレウさんに止められたんですよ。権力が集中しすぎてよくないって。別に悪いとは思わないんですけどねぇ」
グレンダンでは王に全てが集まるため不思議に思えるかもしれないが常に入れ替わりを強要される学園都市と普通の都市を比べることに無理がある。万が一の時を考えると、少なくとも学園都市では暴走を防ぐのではなく起こらないような仕組みが必要なのだ。
「まあそれでニーナを武芸長に迎えようってわけです。あ、ちなみに私が会長やろうとしてるのは取り敢えず都市を動かすのを体験しておこうと思ったからです。解ってもらえました?」
「まあ言いたいことはわかった。いいんじゃないのかやってみても」
「さっすがニーナ、話がわかります」
横でレウがため息をついているところを見るともしかしたら止めて欲しかったのかもしれない。
「それじゃ選挙の話は終わりにして聞きたいことがあるんですけど」
「なんだ」
「ニーナの小隊、来年どうする気なんですか? 武芸長が小隊無しじゃ恰好がつきませんよ」
現在の隊員は五人、だが今年シャーニッドにダルシェナ、さらには今年から入った念威繰者のゲイリーも卒業するのだ。残るのはニーナの他にナルキ、それとメカニックのハーレイだけとなる。ただでさえ小隊員クラスの力の持ち主が減ってきており、昨年は十六あった小隊(名前は十七までだが十が欠番)も今年は十三になっていた(名前は十四までだが十が欠番)。
「そのことだがクララ、お前の所も『漆黒の三鬼神』が卒業して人数が割り込むだろう。うちと合併しないか?」
「嫌です」
あっさりとはね付けられるニーナの提案。その理由は。
「そうしたら私たちの所が勝つのが分かるから面白くないじゃないですか。今でも私かニーナの所との戦いは盛り上がりもないんですから」
クララの言う通り今年の対抗戦、始まる前から一位と二位をどこが占めるかは話題にすらならnかった。ニーナとクララがぶつかって勝った方が一位という認識で事実その通りとなった。
「それに同じ隊になったらニーナと戦えないじゃないですか」
「対抗試合でだって全力で戦える筈がないだろう。同じ隊かどうかは関係ないと思うが」
「そ
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