第177話 サクラVSバッカス
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な。」
ショ「しかも、俺達4人だけって事は・・・」
ユ「何か意味があるんだよね?」
リョ「大正解!」
リョウが右手の親指と人差し指の先を合わせて〇を作る。そして、リョウの顔から笑顔が消えた。代わりに出て来たのはこれまで見てきたリョウの真顔の中で一番の真顔だった。いきなりの事だったから、グレイ、エルザ、ユモ、ショールの4人は思わずビクッと小さく身震いをした。
リョ「まず、なぜお前等4人だけに頼むか。それは、お前等4人も、薄々勘付いてたり、感じてたりしてると思ったからだ。・・・死者の仮面の奴等について。」
グ&エ&ユ&ショ「!!!」
4人共同じ反応をする。どうやらリョウの観察力は的中したみたいだった。
グ「つー事はよぉ、お前も死者の仮面の奴等について何となく勘付いてんだな。」
グレイが言うと、
リョ「残念ながら、俺は勘付いてはいない。もう的中しちまったんだ。」
ユ「えっ?」
エ「もう、奴等の事について、全て分かったと言うのか?」
リョ「そういう事だ。」
ショ「何でそこまで言い切れるんだよ?まだ確信し」
リョ「したんだよ!」
「まだ確信していない」と言おうとしたショールの言葉を遮ってリョウが言う。その圧倒的な言動にショールは押し黙った。
エ「どういう事か説明してもらわないと、私達も頼みを引き受ける事は出来ない。」
リョ「あぁ。だからそれを今話す。」
リョウはそこでゆっくりと目を閉じた。薄暗い通路に、しばらくの静寂が流れる。そして、リョウはゆっくりと目を開けると、
リョ「死者の仮面の奴等は―――――――――――――――――――――――」
リョウが確信大アリの死者の仮面について語り始めた。
話が進んでいくに連れ、グレイとショールの目が見開かれ、エルザの顔が青ざめ、ユモが口元に手を当てる。
リョウの固く握り締められた拳が小刻みに震え出し、リョウの頬を一筋の涙が塗らした。
リョウが話してる間、口を挟む者はいなかった。
リョ「―――――という訳だ。」
リョウが話し終えても、しばらく誰も口を開く気になれなかった。ただ俯いてる事しか出来なかった。
リョ「お前等4人は、さっき言ったとおりの事をしてくれればそれで良い。今話した事は、俺達5人だけの秘密だ。もちろん、ナツ達にも、マカロフさん達にも言ったらダメだからな。いきなり呼び出して悪かったな。んじゃ、よろしく頼んだぜ。」
そう言いながらリョウはその場を立ち去った。薄暗い通路に取り残されたグレイ、エルザ、ユモ、ショールはしばらくその場から動く事が
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