第177話 サクラVSバッカス
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イントずつ獲得となります!」
時間切れとなり、勝負の決着はつかなかった。サクラは『御魂の桜扇』を静かに閉じ、懐に仕舞うと、バッカスに向かって深く頭を下げその場を立ち去った。バッカスもサクラの後ろ姿を見届けた後、ひょうたんに入ってる残りの酒を飲みながらその場を立ち去っていった。
ナ「ちぇ〜。何だよ引き分けかよ。」
マ「ナツが文句言ったって意味無いよ。戦ってないんだから。」
フ「そうそう。」
サクラとバッカスの勝負の結果に満足出来ないナツが不満の声を漏らしその言葉をマヤが指摘する。
ウェ「ナツさんもすぐに勝負する事になりますよ。」
ト「ですから、もうしばらく辛抱して下さい。」
エル「漢なら、辛抱強く待つべしっ!」
ル「それ「漢」付ける意味ある?」
ウェンディとトーヤがナツを宥め、エルフマンの発言にルーシィが突っ込む。
グ「ったく、あいつさっき競技パートに出場したばかりじゃねぇか。」
エ「全く。意志が弱い奴だ。」
ユ「まぁまぁ。」
ショ「あれがナツらしいんだから。」
ナツ達から離れたところでグレイ、エルザ、ユモ、ショールが話していた。するとそこへ、
リョ「グレイ、エルザ、ユモ、ショール、ちょっと良いか?」
振り向くと、リョウがいた。いつもならルーシィの傍にいたり、ふざけていたりしているのだが、今は違う。茶色い瞳に決意を決めたような意志が宿っていた。リョウの瞳を見た瞬間、4人は同じ事を思ったはずだ。
「何かヤバイ事が起こる」
と。
リョ「頼みたい事がある。」
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人気の無い通路。そこにリョウに呼び出されたグレイ、エルザ、ユモ、ショールはいた。4人の前を呼び出した当の本人、リョウが歩く。
グ「(リョウが俺達に頼み事だと?)」
エ「(珍しすぎて、逆に不自然だ。)」
ユ「(嫌な予感しかしない・・・)」
ショ「(それよりまず、何で俺達4人だけなんだ?しかも、なぜこの4人なんだ?)」
4人の頭の中を横切るのは疑問と不安だけだ。
リョ「この辺で良いか。」
そう言ってリョウは立ち止まると壁に寄り掛かり体重を預ける。
リョ「お前等も楽にしろよ。別にそんな変な話じゃねぇから。」
そう言っていつものように笑うリョウ。グレイとユモ、エルザとショールはお互い顔を見合わせる事しか出来なかった。
エ「それで、頼みとは何だ?」
グ「お前が頼み事するなんて、珍しい
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