第177話 サクラVSバッカス
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バッカス!こんなトコで負けんじゃねぇぞぉぉぉぉぉっ!!」
ナツが待機場所から叫ぶ。その声が聞こえたのか、バッカスは薄くニヤリと笑みを浮かべると、
バ「酔・劈掛掌!!」
サ「!!?」
指先をピーンと立たせ、大きく広げた掌に魔力を溜め岩を粉砕する。その圧倒的な破壊力にサクラは目を見開き言葉を失った。
バ「ウィ〜ヨットォ〜・・・やぁ〜っと調子が出て来たぜェ〜。」
ふらふらぁ〜とした足取りで何とかその場に立っていられるギリギリの状態だが、バッカスはどこか楽しんでるような表情を浮かべた。
サ「酔いの鷹、バッカス。そんな異名が付くほどの酒豪なんですね。」
サクラが感心したように呟く。そして『御魂の桜扇』を持ち直す。
サ「最後まで、全力でいかせてもらいます!」
バ「ヒック・・来いよ。ウッ・・・」
バッカスが両手の指先を少し曲げてサクラを挑発する。
サ「風の御魂よ、竜巻を起こせ・・・!」
扇から竜巻が起きる。その竜巻はバッカスに向かって迫ってくる。バッカスは避けもせずにニヤリと笑みを浮かべると、
バ「酔・劈掛掌!!」
魔力を溜めた掌で竜巻を弾き飛ばした。サクラは弾き飛ばされた竜巻を着物を着ているのにも拘らずその場でバク転をしてかわす。
サ「大地の御魂よ、怒りで震わせ・・・!」
扇を地面に着くと、地面が大きく揺れ、ヒビが入る。バッカスは地面に手を着くと、
バ「酔・劈掛掌!!」
地面に魔力を当て振動させ、地面を凹ませた。
ト「地面をクッション代わりにした!?」
ウェ「すごい戦法・・・!」
トーヤとウェンディが驚嘆の声を上げた。サクラは扇を拾い上げると、
サ「どうやら私は、あなたを少し侮っていたようです。まさかここまで粘るとは・・・しかし、粘れるのはここまでです。」
そこまで言うと、『御魂の桜扇』が淡い桜色に光り出した。
サ「我が幸福の花に代々伝わる『御魂の桜扇』の真の力、お見せしましょう。」
バ「ウック・・これで最後っつー訳か・・・ヒッ・・・んじゃ俺も・・・ヒック・・」
広げた掌に魔力を集中させる。
チャ「ここで両者、最後の攻撃を仕掛ける事となったぁぁぁっ!果たして、いったいどちらが勝利を収めるのかっ!?」
チャパティ・ローラが興奮気味に実況をする。そして―――
サ「全宇宙の御魂よ、敵を殲滅せよっ!森羅万象!!」
バ「酔・劈掛掌、“月下”!!!」
両者が最後の攻撃を放とうとしたその時―――カンカンカン!と金属音が響いた。それが聞こえた瞬間、両者の動きは止まる。
チャ「ここで試合終了ォォォ!結果は引き分け〜!と言う事で、両チーム5ポ
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