第177話 サクラVSバッカス
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ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!」
石造りの会場の出入り口から桜色のボブヘアーに桜の花が描かれた桜色の着物を着たサクラと、右手にひょうたんを持ち、左へ、右へ、後ろへとベロンベロンになったバッカスが姿を現した。
エル「なぁエルザ、確かバッカスって、エルザ並の強さなんだよな?」
エ「あぁ。腕のある魔道士だ。」
ル「(エルザが「強い」って言ってる魔道士って、変わった人が多いわね・・・)」
エルザが「強い」と言っている魔道士、一夜やバッカス、他にもゾロゾロといるが・・・このまま話してしまうと試合が始められないのでここでお開きに。
両者が会場のど真ん中で向き合った。
チャ「第4試合、開始ッ!!」
チャパティ・ローラの実況と共に像の上にいる男が銅鑼をゴォォォォォン!!と力強く叩いた。試合が始まった。バッカスは相変わらずひょうたんに入っている酒を飲み続ける。
サ「そんなに御酒を飲んでては、体に毒ですよ?」
酒を飲み続けるバッカスにサクラが忠告する。だがこの男、バッカスは妖精の尻尾一の酒豪であるカナ・アルベローナに酒の飲み比べで勝ったのだ。
バ「ヒッ・・心配いらねェよぉ〜・・・ウッ。」
バッカスは戦う前からベロンベロンだ。これは最早「重症」と言っても良いくらいだろう。サクラは呆れたように小さく肩を竦めると、懐から『御魂の桜扇』を取り出した。
グ「出たぞ、『御魂の桜扇』。」
ユ「サクラはあれから強くなったかなぁ?」
以前サクラとの対戦経験があるグレイとユモが言う。サクラは静かに『御魂の桜扇』を開くと、
サ「緑の御魂よ、敵を襲え・・・!」
すると、扇から太くて長い蔦が生え、バッカスを捕らえようとする。が、バッカスは酔っ払っていながらもその場で高く飛び跳ね攻撃を避ける。
バ「ヒック・・どうしたァ〜?お前の力はこんなモンかァ〜?ウックゥ〜・・・」
酔っ払いながらバッカスはサクラを挑発する。
サ「ならば、岩の御魂よ、敵を封じ込め・・・!」
次の瞬間、バッカスの体が宙に浮かび上がり、バッカスを囲むように四方八方に岩が出現した。岩はバッカスを押し潰すかのように集まる。
チャ「あぁっと!岩に押し潰されるバッカス!このままやられてしまうのかっ!?」
四つ首の猟犬はこれまで一度もポイントを獲得していない。この勝負で勝たなければ四つ首の猟犬に後は無い。が、容赦なく岩はバッカスを押し潰す。
サ「なかなか粘りますね。ですが・・・!岩の御魂よ、更に力を・・・!」
サクラは岩の威力を高める。更に押し潰す力が強くなった。
ナ「おい
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