第177話 サクラVSバッカス
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、風杖から放たれた風が渦を描くように合わさり、リオンに向かって一直線に放たれる。
リ「アイスメイク、大猿ッ!!」
セインの攻撃が当たる直前、リオンは自分の前に大猿を造形し身を防いだ。すると、その大猿を飛び越えて炎杖を持ったセインがリオンに攻撃を仕掛ける。が、
リ「アイスメイク、針鼠ッ!!」
セ「うわぁあっ!」
自分の体に針鼠のような鋭く尖った氷を纏った。セインは氷に当たる直前足で踏ん張りその場を退ける。あのままリオンに突っ込んで行ったらセインの体は串刺しになっていた事に間違いは無い。
セ「流石零帝と言ったところだな。体に氷の針を纏い、俺を退けるとは。」
リ「俺は頭脳戦も得意としているからな。」
この2人、少し口調が似ている。
セ「だが、頭脳戦なら俺も負けていない。」
そう言うとセインは背中に手を回し風杖を手に取ると、自分の足元で風杖を振る。すると、セインの両足に小さな竜巻が纏った。その状態のまま、セインはリオンに向かって駆け出した。
リ「!」
それはほんの一瞬の出来事だった。さっきまで目の前にいたはずのセインがいつの間にか自分の背後に移動していたのだ。
ル「速い!」
ト「セインさんは今、両足に竜巻を纏っているから風のような速さで動けるんですね。」
まるで瞬間移動でもしたかのように思えてしまう。
セ「うぉらぁあっ!」
リオンの背後に周り込んだセインは炎杖の先端を地面に着けてそのままリオンを囲うように円を描く。すると、リオンを囲んだ円が炎を上げて燃え始めた。炎の高さは5mくらいはある。
チャ「なななな何とっ!リオンが炎の中に閉じ込められてしまったぁ〜!!」
ヤ「面白い魔法の使い方だねぇ。」
ラ「さて、両者ともこれからどうするんでしょうか?」
ラハールの問いに答えるかのように、セインは背中に手を回し雷杖と風杖を手に取る。さっきのように風杖を足元で振ると両足に小さな竜巻を纏う。その状態のまま、セインは雷杖を片手に駆け出し、炎にぶつかる寸前で立ち止まりその場で大きく飛び跳ねた。
チャ「おぉっ!何という跳躍力!」
ウェ「両足に風を纏っているから、跳躍力の威力も上がっているんだ。」
セインは一跳ねで炎より少し高いくらいの位置まで来る。円状に燃えている炎は真ん中に空洞がある。この空洞に雷杖の攻撃をすればリオンは間違いなく倒れるだろう。セインは|雷杖《サンダ
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