第五章 StrikerS編
第百六十話 『決戦(4) 闇落ちの心。進む戦況』
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もうお互いの信念が優ったほうに軍杯が上がるというとでも言うように。
そしてそれは訪れた。
「負けられんのだ! レジアスに会うまでは! 俺の信念はここで終わらせんぞ!!」
「ぐっ!?」
ゼストの叫びとともにシグナムはついに完全に押し負けてしまった。
ここでついに力量だけでシグナムを打ち負かしてしまったゼスト。
後方へと吹き飛ばされそうになるシグナム。
だが、すぐにそれは誰かに支えられた。
「ッ…。誰だ?」
「…どうやら苦戦しているようだな、シグナム」
シグナムを支えていたのは赤い外套に身を包み白髪褐色の武人。
そう、
「士郎か!」
「ああ。手助けに来た」
「しかし、地上の警備は…」
「そちらはアルクェイドと志貴に任せてきた。だから安心するんだな。それより…」
士郎はゼストを見る。
ゼストはすでに息もたえたえで倒れてもおかしくない状態だったのだ。
ユニゾンを解いていることから消耗具合は押して知るべしということだろう。
シグナムを吹き飛ばした瞬間を突いて離脱しようとしていたのだろうが、士郎の登場でそれができなくなってしまったのだ。
「ゼスト・グランガイツ殿だな…?」
「お前は…?」
「八神士郎二等空尉。私もシグナムと同じく以前は首都防衛隊出身だ」
「そうか…」
「だ、旦那。まずいよ…。もう旦那の体は戦えないよ…!」
「しかし…」
ゼストとアギトがお互いに話し合っているところに、
「取り込み中のところすまないが、ゼスト殿。あなたがレジアス中将に伝えたい事を教えてもらいたい」
「士郎、なにを…?」
「今は私に任せてくれ」
「…わかった」
士郎の言い分にシグナムはなにか考えがあるのだろうと静観することにした。
「お前に話すつもりは…」
「話によっては通しても構わないと思っている」
「…なに?」
「レジアス中将に会いたいのだろう? ならば止めるよりいっそのこと合わせてしまった方が事件解決に繋がるかもしれないからな。ただ、私とシグナムの同伴という条件付きだがね…」
一気に捲し立てて喋り、士郎は笑みを浮かべる。
「…いいのか? しかし、罠ではないか?」
「今のあなたの限界間近の体に鞭打つことはさせんと約束しよう。抵抗しても返り討ちにする自信はあるからな」
「対した自信だな…」
「私は負けるわけにはいかないからな。で、どうする? 私達を倒して無理して進むか、それとも安全に進むか…」
ニヒルに士郎は笑う。
しかし、これはもう前者の選択はゼストにはできない事だった。
だから後者を選ぶしかないのだ。
うまい具合に話に乗せられたな…とゼストは苦笑を零すのだった。
「…わかった。レジアスには手は上げないと約束しよう。だから連れて行ってくれ。
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