第五章 StrikerS編
第百六十話 『決戦(4) 闇落ちの心。進む戦況』
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! 今から修羅場になるから傷ついた状態ではなのはの猛攻に対処できないわ!》
《わかりました、シホ! 全て遠き理想郷を起動します!》
それでシホの体の痛みは次第に薄れていく。
そしてエクスカリバーフォルムを構えて強く握り直し、
「いくわよ! なのは!!」
ここに来て初めてシホとなのはの本気同士の戦いが始まるのだった。
◆◇―――――――――◇◆
シホとなのはが戦いを開始した一方で、ヴィータとフィアットは駆動炉にガジェットを倒しながら向かっていた。
「やっ!」
「オラァ!」
フィアットの槍のデバイス、マグナ・スピアがランサー持込みの槍さばきで次々と貫いていく。
そしてヴィータもカートリッジと魔力温存でだが、だがしかしシュワリベフリーゲンで次々と撃墜していく。
そしてあらかた撃墜し終えて片付けてしまった二人は背中合わせに一度呼吸を落ち着かせて、
「しっかし…なんだ? フィアット、本当にお前分のカートリッジも必要最低限以外は全部貰ってよかったのか?」
「はい。構いませんよ。私には強化魔術があります。それにトリニティデバイスである私のマグナ・スピアはカートリッジがなくとも充分強力ですから!」
そう言ってフィアットはマグナ・スピアを肩に立てかける。
ヴィータもそれなら、とフィアットから二、三個残しカートリッジをほぼ受け取り、
「よし! それじゃ進むとしましょう―――…ヴィータ!?」
「あ? なんだ、フィアットってぇぇぇぇ!?」
ヴィータが反応をしっかりと返す前にフィアットが首根っこを掴んでその場から即座に離脱して下がる。
「ケホッ、ケホッ! 一体なんなんだよ、フィアット?」
「私の“探知魔眼”が警告を示してきました…。そしてもう少し遅かったら私達はあれに貫かれていました…」
「あれって…?」
そう言ってヴィータはフィアットの探知魔眼という奴で判明したものの方を見る。
するとそこにはガジェットとは一線を画したデザインで禍々しい鎌を持つガジェット。その名を『ガジェットドローンW型』。
しかし、そんな名を知らないフィアットは違う種類のガジェットか…?と警戒をする。
そのガジェットは駆動炉へと続く道からそれを死守する守護者のように続々とやってくる。
「…まるでカマキリみたいなガジェットですね。要警戒ですね、ヴィータ!」
「………」
だがそこでフィアットはヴィータの様子がおかしい事に気づく。
フィアットの声には答えず無言で顔を俯かせている。
さらには体はブルブルと震わせて、指が食い込んでいるのか手のひらから血がにじみ出ている。そしてグラーフアイゼンを握る手に力が入る。
「ヴィータ…? どうしましたか?」
「―――許さねぇ
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