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東方魔法録〜Witches fell in love with him.
17 経緯〜That is all exactly as her dream.
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な快楽が首筋から全身に広がった。
「っ〜〜!はっ、かぁ!」
視界が紅くチカチカとし、力が沸き上がり、口の中で二本の歯が鋭くなった。
ズルッと首筋からキバが抜け、その感覚に思わず体を震わせた。
レミリアは舌で俺の首筋に残っていた血を舐めとり、妖しく笑った。
「終わったわ。これで貴方も吸血鬼よ。さ、愛しのお姫様を迎えに行きなさい」
「と、いうことがあったのさ」
周りの視線に気付き、パチュリーと二人仲良く顔を完熟させた後、俺が生きていた経緯を説明した。色々省略したが問題ないだろう。特に血を吸われた時の気持ち良さとか。
「そう…どうして尖ってたのかと思ったら……」
「え?何か言った?」
「何でもないわ」
パチュリーがプイと顔を背けた。俺何かしたっけ?
「そうか…息子が世話になった…!」
「いいのよ。私は手を貸しただけ」
父さんがレミリアに向かって頭を下げたが、レミリアは悪びれもしなかった。うーむ、カリスマのかをり。
「それで、明希はこれからどうするの?」
母さんが今後、俺がどうするか聞いていた。確かに吸血鬼になった俺が今の家には住み続けるのはとても不便だ。生活のリズムが変わって父さんや母さんに迷惑が掛かる。それにそろそろ俺も親元を離れても…一人立ちしてもいい頃だ。
そう思っているとレミリアが提案してきた。
「それだったら…ここで住まない?」
確かに吸血鬼同士同じ所で住むのはいい考えだ。吸血鬼でわからないことがあったら直接聞けるし、レミリアが言ってた夢のこともある。もしかしなくても遅かれ早かれレミリアとは一緒に住む運命なのかもしれない。勿論パチュリーも。
だから俺はその誘いに乗った。
「そうだね……俺はここに住むことにするよ」
そう言うとレミリアは羽をパタパタとさせて口や顔には出さなかったが何だか嬉しそうだった。
「……私も住むわ。いいでしょお父さん」
パチュリーがエドワードさんに聞いた。疑問系じゃなくて肯定文なのはなぜですかね?鬼気迫る物も感じるし…
「あ、ああ。レミリアさんがいいならば…」
「私なら構わないと言うか、むしろ歓迎するわ」
「ありがとう。よろしくね」
「こちらこそよろしくお願いするわ」
パチュリーとレミリアは握手してお互いに礼を交わした。
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