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東方魔法録〜Witches fell in love with him.
17 経緯〜That is all exactly as her dream.
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っていた。実際、妹を幽閉しておくのに十分だった。

マロウの手伝いをしていたある日、私は夢を見た。マロウの姿は無かったが、この館で私に美鈴、見知らぬ黒髪の男性に紫色の髪をした女性、見知らぬ下級悪魔にメイド、そして信じられないことに狂気に支配されているはずの妹が、皆で仲良く食事をとっていた。その夢の中では誰もが心の底から笑って実に楽しそうにしている。ここ百年ぐらい笑っていない私でさえ心底楽しそうだった。
その後も何度か同じような夢を見た。

私の力のせいで、私の夢は予知夢である時がある。私は気になって夢に出てきた明希とパチュリー、小悪魔に咲夜を探して見ることにした。
小悪魔と咲夜は見つけることが出来なかったが明希とパチュリーは見つけることが出来た。
私は夢が予知夢であると確信したと同時に嬉しくなりもした。楽しみでもある。私を満足させてくれるのかしら?

初めて明希とパチュリーに会ったのはウェネフィクスという学園の学園祭だった。勿論、運命を少し弄って。
そのときの明希は何と言うか…夢に出てくるのと違ってとってもキザだった。後でわかったのだけど薬のせいらしいわね。パチュリーは明希にべったりしてたわね。概ね夢の中の通りの人物だったわ。

しばらく明希達の様子を見ていたが、とうとうマロウの儀式が始まる日がやって来た。
その時、私は空間魔法を使える魔法使いを護衛していた。案の定、邪魔者があらわれたけど、その邪魔者が明希とパチュリーの父親だったとわね。変なおまけもくっついていたけども。
いずれ家族みたいな存在になるかもしれない人達の家族を殺すのは忍びないので、私は手加減をして相手をした。

明希達の父親達を軽く地に伏せた後、私はマロウの様子を見に行くことにした。マロウには明希達に手を出さないでと言ってあるが、所詮は約束事。契約よりはるかに拘束力が劣る。
万が一、マロウが明希とパチュリーに危害を加えないとは限らないため、美鈴を監視につけているがそれでも不安だったのだ。

遅かった。私がたどり着いた時には明希は刺されていた。
私はコウモリになってその様子を見ていた。何故、傍観していたかというとマロウと結んだ契約のせいでマロウの邪魔をすることは不可能だからだ。こんなところで契約に縛られるなんて……!

マロウがいなくなった後、私はすぐさま明希を館に連れていって治療を試みたが出血が激しく、他人の治療したことのない私に明希を助ける手段は一つしかなかった。

「悪く…思わないでね」










「それで俺は半分吸血鬼になることで首皮一枚繋がったと」
「ええ、まだ完全に吸血鬼になっていないから治癒力が不完全なのよ」

レミリアは俺を半吸血鬼化することによって、俺に吸血鬼の治癒力を与え傷を治した。
他人
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