初デートの予定外
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ので語れることもないし、人によって想う事もする事も違うことくらいは理解している。
そしてもう一つ理解していることもある。
副長はかなり阿呆なくらい一途だから───複数の人と付き合うなんて器用な事は絶対に不可能だ。
一度、智が彼に聞いているのを知っている。好みのタイプとかあるんですかって。
そしたら
「あ? んなもんエロ巨乳巫女で料理上手の女に決まってんだろうが!?」
笑顔でその後智に吹っ飛ばされていたが我が友人は中々鈍感だ。
明らかにその好みのタイプ……本当なら"エロ巨乳巫女で黒髪長髪の片目義眼で料理上手の女"って間に入っているでしょうに。
逆なのだ。
好みのタイプだから好きなんじゃなくて、好きだから己の好みに定着したのだ。
つまり、彼がエロゲで買い込んでいる巫女モノや巨乳モノは実は密かなアプローチなのだ。いや、まぁそんなアプローチをしてどうすると思うが。
というかもう少しまともな方法でアプローチをするべきだと思う。
本人も度胸無しというわけではないのに何故か本番に突撃しませんですものねー……
自分が判断するのもなんだが何というか───彼はタイミング、もしくは切っ掛けを待っているっていう感じがする。
だが逆に言えば切っ掛けを得れば彼はそのまま智に対して一気に攻めてかかると思う。そしてそれを私達よりも長い付き合いである彼女が解らないとは思えない。
確かにある意味で彼女はアクティブではあったが……逆に言えばそれだけであった。
たった数日の付き合いで強く言えるわけではないが、彼女は彼女で自覚もしているならば見た目とは逆に直ぐに行動タイプに見える。
そして彼も人の好意を鈍感に捉えて女性を軽く扱うような人ではない。
むしろそういった曖昧さを嫌う人だ。
ならばどうして、と思うがあんまり聞くにはどうかと思う話題だ。
そして
「……あの、ナルゼ、ナイト。貴方達は副長の身元……というより熱田神社について聞いたことがあります?」
「ないわね。よくよく考えれば剣神である事は聞いてたけどそれ以外は全くないわ」
「まぁ、武蔵にはよくある事だから気にしていなかったけど、考えれば熱田神社の代理神なんて大物が武蔵にいるのは普通びっくり事態だよね……でも大物かどうかはともかく似たような存在、武蔵多いからなぁ……」
確かに武蔵はそんな場所だから謎っぽい人間や結構な元or現権力者など結構多いのだ。
しかも人によっては隠しているので驚いている暇もない。
「……うちだとペルソナ君とか怪しいよね」
「いやー。意外とノリリンも怪しいかもしれないよガっちゃん。まぁ、流石に他のメンバーがそういう系ではないと思うけど……」
「……ネンジやイトケン、ハッサンがここで更に意外性を発揮したらもうキャラが……」
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