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不可能男との約束
初デートの予定外
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するかとか気にならないんですか?」

「……んーー」

生真面目な智だなぁ、とは思うがそこが智の性格なのだからと思い、とりあえず周りを見回しながら歩き続ける。

「ぶっちゃけて返したらどうなんのか俺が解るわけがねぇ、と感じだな。あいつらの意志はあいつらのもんだし。智こそ。どうなると思ってんだよ?」

「あえ? ……あ、私ですか……全然考えてもいなかったですねぇ……」

そりゃお前はどっちになっても二人を助けることが丸解りだからだよ、と口に出そうと思ったが何か癪だったので閉じておくことにした。

「お……型抜きの屋台がありやがる。何々……襲名者&総長連合&生徒会型抜き……? 女王の盾符はおろか武蔵のもあんぞ?」

「そうなると一番面倒なのはウルキアガ君ですか? 色々、パーツとかがあって細かい作業になりますし……いえ一番難しいのはミトですね間違いなく……」

「難易度たけぇなぁ……お、俺のもあんぜ。この調子だとトーリとかも……なぁ、あそこにモザイクっぽい型があるんだが……」

「……子供達に配慮しているんだと思います……」

他国から自分達がどう思われているかを再確認して落ち込み、とりあえず復活してまた何かを探そうとして

「───もしシュウ君はトーリ君が世界征服を諦めたらどうします?」

今まで一度も考えたことがない疑問を耳に入れられた。







浅間は一瞬で彼が不理解の世界に叩き込まれたのを理解した。

「……んーーー?」

仕草から表情まで何もかもを悩みというものに置き換わっていくのをある意味で楽しんで見てしまった。

……もう、馬鹿なんですから。

彼も馬鹿とはいえ一応副長だ。
国の武力として国の将来を考える人間である。
馬鹿ばっかりしていて無能に見えるが、既に無能はトップに立っている。
そして彼は何もできない王様の剣なのだから行く先を切り開くものだ。
そんな彼が行く先の事をまるっきり考えずにいるだなんて事はない。
むしろ逆だ。
彼は既に行く先はもう決まっているだろうと完全に思い込んでいたのだ。
判断するまでもなくそうするだろうと信じ込んでいる。
私は知っている。
彼は敵対者に対しては遠慮無用、容赦無用の荒くれ者だが内にいる相手には甘いことを。
暴風の中心点は無風地帯。
つまりとことん気に入った者は懐に入れまくるのだ。
特にトーリ君に対しての入れ込む具合はナルゼの同人でもはっちゃけている。ナルゼ曰くまだまだ再現できていないわね、との事らしいがあの魔女は新概念でも作るつもりなのだろうか。
どうしたものですかねぇ───買いますけど。

「……? どうしたよ智。何かまだ聞きてぇ事でもあんのか」

「───えあ?」

絶妙なタイミングで思考
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