初デートの予定外
[12/12]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
どものド根性……というよりいやがらせ精神がここに来て感染してきたか。
超絶怖いな、と少し汗を鳴らしながら椅子に少し体重をかけ鳴らしながらただ心の中で頼む。
頼んだよ、と。
智と別れ、さっきまで祭りの喧騒で賑やかであった一角で劇場の役者として観客に注目を受けている役職者の一人として熱田はただ少し空を見上げていた。
術式によって舞台となった英国の祭りで見える空は当然、先程と空の模様が変わっているとかいうわけではなくそのままの青い空。
祭り日和の風景であった。
周りの期待の視線を全く気にせずに熱田は心をまるで凪のようにして空を見つつ、やれやれと首を動かし───両膝を地面につけた。
そして心底絶望したという表情を浮かべながら決定打の言葉を吐いた。
「俺の……初デート……!」
周りの期待の視線が直ぐに憐みの視線に代わってしまうのは止めようがなかった。
いっそ血涙を流せれば、と思いながら絶望に沈み込んでいくのであった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ