初デートの予定外
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。
そこまで考え俺はふと思った。
俺がやっていることは犯罪じゃねぇだろうか?
少し、今度こそ智にばれない様に考えてみる。
確かにこのカメラは智に許可を得ていない。
だからある意味犯罪なのかもしれないと言われればそうなのかもしれないが
これは思い出作りだ……
悪いことに使うつもりではないのである。
むしろ、後で智の父ちゃん相手にこんな思いであったぜって一緒に酒でも飲んで楽しめることでもある。
つまり良いことだ。
ならば問題ないと思い、カメラを動かすことは止めなくていいと結論付けた。
「……シュウ君……さっきから貴方の手元でカシャカシャとまるでカメラのシャッター音らしき音が聞こえるんですがさっきからまるで透明人間みたいに消えているその左手を見せてくれないでしょうか?」
「───話せば解る」
問答無用に没収された。
ああ……俺のメモリー……音を消せなかったことが弱点であったか……
「……項垂れているのは無視して突然シリアスを話したいんですがいいですか?」
「Jud.何だ? アイスが欲しいのか? 何段がいい? そうか……十三か……」
「ど、どうして私の話を聞かずに結論出して項垂れるんですか! しかも十三は不吉です……!」
無視してここら辺の屋台で歩き食いに向いているのは何かな〜と探しながら智に話の続きを促せる。
「いや、まぁ私でも野暮だとは思っているんですけど……トーリ君とホライゾンの方はどうなっているでしょか?」
「そりゃあトーリがホライゾンに這いつくばされてヒィヒィ喜びながらデートしてるだろうよ」
「……それってむしろ犬の散歩……」
「トーリ様。何ですかその射的のミスは。男が女に格好つけるシーンをミスるとは。これはホライゾン法典的にミスポイントですね。暇潰しの役にも立たないとは……」
「お、オメェ! そんなに俺を責めて楽しいか!? 楽しんだな!? あ、待って待って置いていかないで! ほ、ほら……俺這いつくばってヒィヒィ言いながら追いかける楽しみを……! や、やべぇ……文字面だけなら負け犬だ俺!?」
「Jud.実によく飼いならされた負け犬です。では伏せるのです───無論土下座で」
情景を一瞬で浮かべてしまって鬱になりそうな自分を自粛した。
これはいけねぇ、デート中だというのに精神が坂を転げ落ちる光景だ。
よく考えたら奴ら番屋に追われてねえだろうかとも思うが、それならば他人の振りをするしかねぇな。
「いや、ちょっと待って下さいっ。シリアス。シリアスの話を遮らないでください」
「───たいじゅ」
何時の間にか彼女の右手に構えられている弓を見て断念した。
「その……トーリ君達が結論をどう
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