第17話
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悠斗side
テレビ出演した日は偉いめにあってしまった。
具体的にはマルギッテにはトンファーで殴られまくるし、セレンにはお仕置きされるなど散々だった。まあ、ダメージは一切無かったんだけどな。 あれから一夜明けた。
俺達は首都決戦に向けてのテレビ演説を聞いている。演説をしているのは反政府組織の総司令官だ。演説は世界中のマスコミが一斉に発信している。俺達は壇上に横1列に並んで演説を聞いている。並び順はフランク中将、マルギッテ、俺、ヤン中尉、ロイ曹長、セレンだ。向かい側にも反政府組織の上級将校が並んでいる。
会場には一般兵達が整列して演説を聞いている。
『我々は真の独立を求めて今日(こんにち)まで戦ってきた!政府の非道な抑圧により、我々は自由を奪われてきた!政府は自由を求める我々に銃を向けてきた!諸君らの、父も!子も!兄弟も!親族も!政府の弾圧によりその命を奪われてきた!』
総司令官が右手を握り拳にして、右胸の辺りで強く握り震わせる。
左手を横に振り払った。
『彼等は勇敢に戦い散っていった!我々は今、かの英霊達に顔向け出来るであろうか?否!それは否だ!今はまだ、我々は彼等に顔向け出来ない!』
総司令官が演説の為にある台を左手で強く叩く。 右手の握り拳を前に出した。
『今こそ首都を奪還し、この暗黒の時代に幕を降ろして、初めて我々は顔向け出来るのだ!ならば、我々がやることはただひとつ!先に散った英霊達の為に独立を取り戻す事だ!聞け!独立を運命付けられた子らよ!』
総司令官が左手を机に追いたまま、右手の握り拳を震わせる。
『我々は今、勝たねばならん時であーるー!』
『おお!!』
『明日の未来を!祖国の平和を!友と誓った約束を果たす時だ!行け!独立を運命付けられた子らよ!勝利を我等が手にするのだ!』
『おおおぉぉぉぉ!!!』
兵達が武器を上に掲げる!中には祖国の国旗を振るう者もいる。兵達の士気は最高潮に達した様だ。そのまま、総司令官はHQに向かうため演説会場を後にした。上級将校達も退席して行った。
俺達も指示された突入場所に移動した。
突入場所に到着すると、既に猟犬部隊と傭兵部隊は準備が完了していた。隊員達は最後の戦いを前に皆、緊張した面持ちをしている。俺はフランク中将に話しかける
「フランク中将」
「うん?なにかね悠斗君?」
「先鋒は任せてください。今回は武器は使いません。己が拳で敵を殲滅します」
俺は、握り拳を作る。フランク中将はニヤリと笑いながら答えた。
「ほう?久しぶりに本気で行くのかね?ならば、我々は後方から支援するよ」
「お願いします。では」
「ああ。諸君。これより、作戦を開始する。我々の任務はただ1つ!敵、総司令官を捕獲す
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