コードギアスR2
0603話
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かく、オデュッセウスは能力的には凡庸極まりない男だ。護衛の1人も付いているのは当然というべきか。
そのままスライムを操作し、頸動脈を締めて一瞬で気絶させる。
護衛とメイドの床に、あるいはテーブルへと倒れ込む音がここまで聞こえて来た。
……しまったな。ちょっとやり過ぎたか?
俺を見ているコーネリアとギルフォードが微妙にジト目になっているような気がするが、不可抗力だと言っておきたい。何しろ最も安全な方法はスライムで殺してしまう事だったのだが、それだと色々と拙いと思って気絶にしたのだから。
だが、それよりももっと大きなミスが判明する。
「ん? 今の音は……君達、大丈夫かね?」
眠っていた筈のオデュッセウスが、そう声を出したのだ。
ちっ、てっきり熟睡しているとばかり思っていたんだが……
「どうする?」
「こうなっては仕方あるまい。このままオデュッセウス兄上が騒ぎ出してしまうと面倒な事になる。……アクセル、私を影の外へ」
「分かった。任せたぞ」
コーネリアに頷き、影からその姿を出してやる。
「……オデュッセウス兄上。お久しぶりです」
「その声は……コーネリア!? 何故ここに? 君は行方不明になっていたと聞いていたが。いや、もしかしてこれは夢じゃないだろうね? まだ私は眠っているとか」
「いえ、夢ではありません。私はコーネリア・リ・ブリタニア。正真正銘兄上の妹です」
突然出て来たコーネリアに対しても、驚きは見せるがすぐに笑みを浮かべて歓迎をするオデュッセウス。
この様子を見ていると、確かに善良な人物であるというのは正しいらしい。
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