暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
コードギアスR2
0603話
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うなると今は昼だから半日程時間を潰すとするかね。
 TVのチャンネルを適当に回しながら、コーネリアと共に夜まで時間を潰す。
 ちなみに食事は怪しまれるといけないので、俺が外に出掛けて大量に買い込んできたサンドイッチやら何やらで済ませる事になった。





「準備はいいな?」
「うむ。私は問題無い」
「こちらも姫様同様に問題は無い」

 夜、俺の言葉にコーネリアとギルフォードがそれぞれ答える。
 2人の服装は、コーネリアは以前と同様の皇女の格好。ギルフォードもまた同様に以前と同じ格好で、俺のみが闇に紛れるような黒ずくめの格好をしており、同時に顔を隠すためのバイザーを被っていた。
 一応、皇宮で誰かに見つかってもコーネリアやギルフォードならある程度誤魔化せるだろうが、単独行動をする可能性も高い俺はなるべく人目につかないようにする為にこの格好だ。

「じゃあ、行くぞ」

 指を鳴らして影のゲートを展開。俺の近くに集まっていた2人諸共に影へと沈んでいく。

「正直、あまり慣れない感覚だな」

 半身程を影へと沈めながら、ポツリと呟くギルフォード。それはコーネリアもまた同様だったのか、苦笑を浮かべて頷く。

「まあ、影に沈み込むという体験は殆どする事はないから無理も無い」

 そんなコーネリアの声と共に、俺達は完全に影へと沈み込むのだった。
 そして、次に影から姿を現した時には、既に皇宮の一画だった。それも、人の殆ど通りかからない寂れた場所だ。
 もっとも、だからこそここを選んだのだが。ここがオデュッセウスの部屋に一番近い人の少ない場所なのだから。

「アクセル、魔力はどうだ?」

 コーネリアの心配そうな声に、小さく頷く。

「確かに3人をホテルからブリタニア皇宮まで直接運んだから、かなりの消費はある。それでも許容範囲内だ。少しここで休憩すれば回復するだろう」
「そうか。私の記憶が確かなら、ここは殆ど人が通らない場所の筈。つまり暫くは安全だ」
「ですが姫様、私達が皇宮にいたのはもう随分と前です。そうなると誰かが来る可能性は低くありませんが……」

 そんなギルフォードの言葉に、コーネリアは笑みを浮かべて懐から小さな杖を取り出す。その杖は一見すると玩具の杖にしか見えないが……俺はそれが何であるのかを知っていた。

「姫様?」

 シャドウミラーに所属してまだそれ程経っておらず、魔法の存在を知ってはいても実感はしていなかったのだろう。あるいは、自らの主君でもあるコーネリアが魔法を使うというのが予想外だったのかもしれない。
 だがコーネリアは、ギルフォードに近付くように言うと素早く杖を振るって認識阻害の結界を構築する。

「……認識阻害を使えるまでになっていたのか。随分と上達したな
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