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転生とらぶる
コードギアスR2
0603話
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くさ紛れに星刻が手を下したというのが正しいんだろうがな」
「だろうな。あれ程の傑物を大宦官如きが御し得るはずもない。猿が龍に首輪を付けられると思うか?」
「ん? コーネリア、いつの間に星刻を知った?」

 俺のその疑問に、コーネリアは笑みを浮かべてギルフォードへと視線を向ける。

「ギルフォードと星刻とやらが連絡を取り合っている時にな。いや、正直驚いたぞ。アクセルに聞いてはいたが、あれ程の傑物が中華連邦に眠っていたとは」
「有能な人物だからこそ、だろうな。今の中華連邦で上に行けるのは大宦官に連なる者か、媚びへつらう者だけ。そんな中でも大宦官付きの駐在武官としてエリア11に派遣されるまでになったんだから、そこはある意味凄いと言ってもいいが」

 そこまで言い、TVのニュースを消して改めて視線をコーネリアへと向ける。

「それで今夜皇宮に侵入する訳だが……本当に一緒に来るつもりなのか?」
「当然だ。オデュッセウス兄上を説得するにしても、連れ去るにしても、見ず知らずのアクセルがやるよりも妹である私が付いていた方が都合がいい筈だ」
「そして、姫様が行くと言っている以上は騎士である私も付いていくのは当然だろう」
「……ふぅ」

 頑固な2人の様子に、思わず溜息を吐く。
 俺が今日ここに来ているのは新国家の名目上の代表にする予定のオデュッセウスを確保する為だ。本来であれば俺1人で忍び込む予定だったのだが、その話を聞いたコーネリアが自分も行きたいと言い出した。
 これが単純な我が儘だったら即却下だったのだが、オデュッセウスを捕獲する時に相手を警戒させないとか、あるいは皇宮の中を良く知っているとか言われてはこちらとしても余計な騒ぎを起こさない為には……となった訳だ。
 出来ればフレイヤの情報も入手したかったところだが……この件は後回しになりそうだな。さすがに3人も4人も影のゲートで運ぶとなると俺の魔力が持つかどうか。

「ふぅ、分かったよ。確かに皇宮内部の構造を知ってる奴がいるってのは便利だしな」

 スライムを使っての探査が必要無くなるというのは、確かにありがたいのだ。

「忍び込むのは人目に付きにくい夜だ。それまではこの部屋で我慢していてくれ」
「うむ。私にしてもまさか高級ホテルのスイートに案内しろ、とまでは言わないさ」

 笑みを浮かべつつそう告げるコーネリア。さすがにホワイトスターで俺と共同生活……もとい同棲をしている為に、この広さの部屋にも慣れたものなのだろう。
 まぁ、元々が皇女よりも軍人としての面が強かったコーネリアだ。蝶よ花よと育てられた他の皇女のようにその辺に対する拘りは薄い。

「私としても姫様がいいのなら問題ありません」

 ギルフォードにしても、特に問題はないようだった。
 さて、そ
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