憎悪との対峙
21 崩れていく社会
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ぅに思えてならないのですが...』
「ん?そのとおりだよ?安食ちゃんが介入できないうちに...スターダスト・ロックマンをもっと見ておきたい」
『じゃあこの計画は失敗することが前提だと?』
「いや、成功するも良し、失敗してもデータが手に入るというメリットが有る」
『そのための人質ですか?あの緑のメッシュの女の子?』
「....そうだね」
少年な少し言葉に詰まりながら答えた。
『では彼女の解析データは?』
「あぁ、貰っておくよ」
『いったいあなたはどちらの味方なんです?Valkyrieと....ディーラーと』
少年は電話を返事をせずに切った。
正直、今はValkyrieの計画を立てる立場である以上、Valkyrieに加担する。
グランドプランは安食が考案したものだ。
しかしそれを利用し、自分の目的も果たせるように所々に変更を加えた。
安食と彩斗をぶつけ、安食がダメージを受けるように仕向けることで今の状況を作り出すことも、彩斗が暴走してブライノイズの力を目覚めさせることも全て計画通りだった。
しかし若干心が痛むことが会った。
今から起こそうとする計画で間違いなく彩斗は現れる。
そのために妹のような存在を人質にしたのだった。
「まぁいいさ、絶対に手は出させないから安心しろよ、彩斗」
少年はそう呟いて、メッシュキャップを脱いだ。
そして頭を振り、その長い銀髪を自由にした。
10月だというのに真夏を思わせる暑さで頭をスッキリさせたくなった。
しかし少年はすぐさま別の物をかぶらなくてはならなかった。
ブラックカラーのArai・SZ-Ram4クロノスだ。
それは道路脇に駐車していたTriumph・Daytona675のタンクの上に置かれていた。
少年はDaytonaに跨がり、ヘルメットをかぶるとエンジンを始動させた。
「...明後日だ。頼むから明後日まで目を覚ませよ」
少年はそう言って、クラッチを握りギアをローに入れるとゆっくりと発進した。
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