閑話2 特訓と強化
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さみ(こが いさみ)を連れてきた。彼女はくじらさんに改造された人造アブノーマルらしい。試しに模擬戦をしたが圧倒的パワーを前にしてあっさり敗北した。アブノーマルはやはり化け物だと実感し、それでこそ目指す価値があると思わせてくれた。
あれから古賀さんとは定期的に模擬戦を行い。実践経験を積ませてもらっている。途中から模擬戦にめだかさんが混ざってくれるようなり、更に経験を積めるようになった。
くじらさんはマグロさん監修の元、俺の体の筋力以外の部分を少しずつ改造していった。
マグロさんと出会ってから1年、俺の戦闘力は遂にアブノーマルの領域に至った。それと同時にマグロさんとくじらさんに俺が改造の課程で開眼させたアブノーマルがあることを説明された。
俺のアブノーマルは《異常な肉体の適応力》だった。通常人間は体を改造や異物の混入など、体の内部が通常と違う状態になると不安定になったり、拒絶反応を示したりして最悪死にいたる。しかし、俺はそれらが体に起きても異常な速度でそれに適応してしまうのだ。体の成長途中に様々な変化を急速に与えたことで備わったアブノーマルだとマグロさんは分析した。今さらだが俺は本当の化け物になったようだ。後悔はまったくないのでいいんだけど。
アブノーマルになったのでくじらさんによる完全改造をが行われた。《異常な肉体の適応力》のおかげで初期の予定より多くの改造が行われた。
「さてとじゃあ、お前の力を調べるためにいろいろ準備してみた。片っ端から試すぞ」
「了解です!」
「お兄ちゃんは分析に集中してくれ」
「わかったよくじらちゃん」
「頑張れ〜夕く〜ん」
マグロさん、くじらさん、古賀さんの監修のもと完全改造された体を試す日がきた。アブノーマルが本気で暴れて壊れない強度で作られた実験室に様々な機具が置いてある。
「先ずは力のチェックだ。その鉄板を殴ってみてくれ」
「わかりました」
分厚い鉄板が4枚置いてあった。鉄板の厚さはアブノーマルになった段階で砕いた鉄板の約三倍ある。とにかく思いっきりやってみよう。俺は特別なことをせずに後ろに引いた右腕を思いっきり前に突き出した。
「…ふっ!」
どこん!という、ばかでかい音と共に直接殴った鉄板が砕け、その少し後ろにあった他の鉄板もまとめて衝撃で吹き飛ばした。
「………」
俺は言葉を失った。おいおい強くなり過ぎだろ。
それからいろんなもので体の測定を行なった。
「戦闘力は、なかなかだな。お兄ちゃんはどう?」
「うん。パワーやスピードがこれなら戦闘力は十分だね。ただ、現段階では制御がまるでできてないね。学んだ武術も活かせてないようだし」
あたり前だが行きなり人は筋力が二倍三倍になってそれをいきなり制御できるか?答えは否だ。俺は物を握
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