10話
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夕の性格を理解していない面々からすれば夕が本気なのか解らないのだ。
訓練室
「本当に…冗談なのか…い?」
「さあ、どうだろうな」
夕の表情は笑っていたが前髪が目にかかっていて よく見えない。
「だいだい、仲間ならともかく敵に情けをかけてどうする?すこしくらいやり過ぎても良いくらいだ」
「っ!犯罪者にも事情があって手を汚した人もいるはずだ!」
「いるかもしれないな。だが、捕まえた後ならともかく、捕まえる段階で情けをかけても意味ないだろ。そいつの過去が本当で逃がしたとしてもそいつがその後、真っ当に生きられる可能性は低い。逃亡生活を続ける内にさらに歪む可能性すらある」
「だけど!」
「それなら少しやり過ぎても、捕まえてから更正の機会を示す方が良いと俺は思う。まぁ、あまりにもやり過ると信用してもらえない可能性はあるがな。くっくっく」
「三河…君は」
「犯罪者に情なんて掛ける必要はない。それが俺の意見だ」
「それは違うよ!」
「そうだな。俺は間違っているかもしれない。それでも、逃げられるよりましだ。逃げた奴が何をするかわからないからな」
観戦室
観戦室の空気は重い。夕の言っていることは納得できないが否定もできないからだ。
「いくら冗談でも言い過ぎなの」
「…お兄ちゃんはどう思っているの」
「フェイト…」
「三河の言うことは分かるよでも…」
「分かってる納得する必要はない。三河の言っていることは正しいが極論なんだ…たが剣には必要なことかもしれない」
「あれが必要なことなんか!?剣君うつ向いてしまっとるやろ!」
「僕に当たらないでくれ。三河の狙いが何なのかそれを見極めてから止めに入っても遅くはないといってるんだ。上手くいけば剣の成長にも繋がるかもしれない。」
「…分かった。でも本当に不味いと思ったらクロノ君が止めても私は土突きに行くでぇ」
「その時は提督命令で許可する」
訓練室
「少なくとも現時点で俺はお前の頼んでもいない甘さでマイナスを受けているのは事実だ」
「………」
「お前が甘さを捨てて全力で挑んできてくれれば、お前が俺を倒す確率は高くなりロストロギアから解放されやすくなる。だがお前はそれができないでいる。俺にとってはお前の情は有難い処か邪魔なことでしかないんだよ。お前はその甘さで誰を助けるんだ?助けられるのか?」
「それとも「黙ってくれないかな?」…」
それまで黙っていた剣が口を開く。
「君の言う通りかもしれない。僕は過去に僕自信の甘さの性で大きな失敗をしている。その後、僕はもうこんな失敗は二度と犯さないと誓った」
「…だが、今だに捨てきれていないな」
「そうだね。僕の中に甘さは残っている。でも、今気づいたよ。捨てる必要なんてない。この甘さも僕の
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