暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
新たなる力へ
Trick65_ちょっと正座して
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EC
本能とも結びついた記憶力で覚えた後、自分が何を見たかをようやく認識した。

「ふぁ?!!!♪?!」

顔が先程以上に赤くなる。頭のどこかでイメージよりも小さいゾウさんだなと美雪は思ったが、以下省略。

「違う、これは、その、のぼせたの、だから、赤くなって」

美雪は立ち上がり、信乃を追い抜いて脱衣所へと走って行った。
それは見えるものはバッチリ見えて、肌色の後ろ姿もばっちり見てしまった。

「なにテンパってんだか・・・」

と言いながら歩いて行く。

実は信乃もテンパっている。それに気付いていない。
今脱衣所に入れば、着替え中の美雪を見るのだが考えつかなかった。

隣でテンパったまま急いで着替えている美雪の近くで、傍目からは冷静に着替える信乃。
両者の視界には、ツルツルな股下と、やる気のないゾウさんが移っていたが気がつかない。

2人の着替えは同時に終わり、それぞれの目的で脱衣所を出た。



―――――――――――――――


朝のハプニング以降、美雪は信乃に会う事が出来なかった。

色々と話したかったが、部屋にも戻っておらず、滝流と紗和琥、他の人に聞いても
信乃を者はいなかった。

黒妻と佐天だけは

「あいつ、無茶な練習しているらしいぜ」

「信乃さん、ちょっと無理しているみたいだよ」

との事。

それを聞いた美雪は、信乃に対する恥ずかしさを忘れ、今夜の治療プログラムを考えて始めていた。

同時に、今後信乃と一緒に行動できる理由を、A・Tのチームに入れるために試験を合格する決意を強くした。

―――――――――――――――

朝食を取るときには信乃と宗像はいなかった。

というよりも宗像は、美雪の退院から護衛任務が終了(信乃に任務移行)しており、
その日から合宿にも参加しているのだが、佐天と黒妻とは別メニューをこなしていて見る日は少ない。

信乃に会えない事に、内心ほっとしたような残念なような美雪だった。

朝食後、各自のA・T等は玄関に用意されていた。
昨日、信乃に預けたのは簡単な整備などをするためだと紗和琥から説明を受けた。

時間の遅れは無く、予定通り 9:00から練習を開始した。

「それじゃ、昨晩話したように立ち方の練習からね♪」

美琴は1人で≪歩く≫の練習を開始し、美琴以外のメンバーで組んだA・T初心者同盟は美雪の指導のもと、基本のキホンのきほんを始めた。



「私が≪歩く≫をする時、重視しているのが体幹なの♪

 だからまずは≪立つ≫♪
 玲ちゃん♪ 手伝ってくれる♪?」

「イエス・マム、とミレイは敬礼をして前に出ます」

「ありがとう」

美玲が一歩前に出て、メンバーの注目を
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