7間奏ーcapriccio(奇想曲)
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「始めまして?いや、ひさしぶり?」
光の中でふと目覚めた。僕どうしたっけ?…ああそうだ…確かグリームアイズを倒してそれから…
「気絶だろ?」
「うんうんそうそう…って誰だよ!」
光の強い方から声がする。僕のよく知っている声だ。だけど誰かは思い出せない。
「俺か?さあ?誰かな?お前がよく知っていて、よく知らない奴じゃないか?」
「知っていて知らない奴?」
「ふふ、いつか分かるよ。まあそれはともかくとして、」
そういうとそいつがいきなり語り出した。
「お前数年前に何かあったの覚えてない?」
「数年前?なんかあったけ?」
「うーん…お前の天然には呆れるな…」
「うるさいよ!」
「まあ、怒るな。…んで数年前郵便局で何かあったよな?母さんからのおつかいで行ったよな郵便局。おばあちゃん宛に荷物を送りに。」
「…」
「そして起こった。強盗事件。覚えてるよな?犯人は公式では最後自殺だが…」
そう、僕は強盗事件に遭遇したのだ。僕がまだ小学校5年生の頃だった。痩せた中年の男が銃で局員と客を襲ったが…
「…1人の女の子が犯人を射殺した。」
僕は暗い声で言った。声は少し笑う。
「ふっ、じゃあお前、その子が銃を撃った後どうしたっけ?」
「僕は…」
ザザ…ザザ…
俺は…どうしたらいいんだ?
ザザ…ザザザザ
どうしたらこの状況を打破出来る?どうすれば…
ザザザザ…ザザ
俺は…
ザザザザ…ザ
グサッ
すごい頭痛が僕を襲う。なんだよ…これ?そんなことを考えていると、光の強い方から聞こえる声から小さな笑い声が起きた。
「ああ、まだ少し早かったか…なら、次に行こう。」
その声はまた、また語り始めた。
「その後お前は東京に引っ越した訳なんだが…」
聞こえる声は真面目な口調で話した。
「さて、現実で言うと3年前…雨の日に路地裏で虐められてる女の子がいたよな?『人殺しだ!』とか言われたりしてたよな?」
「うん…確か僕が助けた子だよね?モデルガン突きつけられて吐いてたけど…」
「そのとうり。んじゃ俺から質問だ。なんで助けたんだ?」
「へ?」
つい、マヌケな声が出てしまった。
「なんでって…虐められてるからじゃ…」
「本当に?それだけ?なんか明確な確信があったよな?」
「明確な…確信?」
「そう。その子の名前だよ。いじめてるやつが呼んでたじゃん?」
「朝田…だっけ?」
「そう、正解!んじゃ一回巻き戻って見よう。」
笑いながら声は言った。しかし真面目な雰囲気は変わらない。
「さて、郵便局であった女の子
…名前なんだっけ?」
「そんなの知るはず…」
いや、知っている確か…
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