暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
オリジナルストーリー 目覚める破壊者
59話:希望(ひかり)≠ノ手を伸ばせ
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ふと、疑問に思ったことがある。
怪人に多くの種類が存在する。なら、彼らはどうやって生まれてくるのだろうかと。
なのははその疑問を、一番詳しい士に投げかけた。

答えは―――『それもまた、数えきれない程』、だった。

一つに、道具を使った方法。また別に、そういう種族だという者も、普通の人間から生まれるようなものもある。
そして、その中でかつて使われた方法―――『改造手術』というものもある、とのことだ。

そもそも最初の仮面ライダーは、ショッカーの人造人間なのだ。怪人誕生の元といえば、誰もが最初に思いつく五個の内の一つぐらいに入る筈だ。

「だから、大ショッカーだってそれぐらいの技術がある筈だって、言ってました」
『それはまた厄介な話ですな…』

う〜む、となのはの話に考え込むエイミィ。そこへフェイトも口をはさんだ。

「もし…もしそんな奴らが、この世界の技術を使えるようになったら…」
『…デバイスなしのユニゾンもあり得る、かもしれない…!』

エイミィはそう結論づけたように、何度も頷いた。

「だけど…!」
「どうすれば士君を救い出せるかは、くぅっ…!」
「まだ、わからないね!」

しかし、ここまでの考えを考慮しても、まだ彼を救い出す方向へは向かわない。三人はここに来て少しずつ焦り始めていた。

『でも融合事故が起きているなら、はやてちゃんのように士君の意識が戻るのを信じるしかないと思う』
「う、うん…」
「それなら、士に呼びかけてみよう」
「そうやね。もしかしたら聞こえてるかもしれへんし」

そう言って三人はお互いの顔を見合わせて頷く。元より士を信じていくつもりでいたのだ。やることは基本的には変わらない。
だからこそ、三人は視線を再びディケイドへ移す。そのディケイドは、じっとこちらを見据えたまま、ライドブッカーから三枚カードを取り出す。そして取り出したカードを、一枚を残し上に投げる。

〈 ATACK RIDE・SIDE BASSHAR 〉

残した一枚をドライバーへ通し、発動。ディケイドの背後から可変型バリアブルビークル『サイドバッシャー』が飛び出してくる。
それに合わせてディケイドは飛び上り、サイドバッシャーに乗り込む。それと同時にサイドバッシャーが変形し、二足歩行で立ち上がる『バトルモード』になる。

〈 ATACK RIDE・GIGANT. ATACK RIDE・LAUNCHER 〉

そしてそこへ先に放り投げた二枚のカードがディケイドの手元に行き、ディケイドはそれを発動。
サイドバッシャーのシート部分に立ち上がり、右足を前に構える。そしてその右足に青いフレームの『ランチャー』が装着され、右肩に巨大なミサイルランチャー『ギガント』を担ぐ。

「あっ…」

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