暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
オリジナルストーリー 目覚める破壊者
59話:希望(ひかり)≠ノ手を伸ばせ
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ムは未だに炎が消えないレヴァンティンを正面に構える。
「主の為…そして主のご友人の為……今は、貴様を叩き斬る!!」
〈 Schwalbefliegen(シュワルベフリーゲン)!〉
「うおおおぉぉぉぉ!」
別の場所では、また別の二人の人物がぶつかり合っていた。
一人は赤いゴスロリ風のバリアジャケットを纏う少女―――ヴィータ。もう一人は大きな盾と銃を持つ仮面の男―――アポロガイスト。
「フンッ、ハァッ!」
ヴィータが放った鉄球を、アポロガイストは盾で防ぎ、銃で撃ちぬいた。
だがヴィータはそんなもの気にせずに、ラケーテンフォルムとなったアイゼンで突っ込んでくる。
「はあああぁぁぁぁぁぁ!」
「…ハァアッ!」
衝突するヴィータとアポロガイスト。ヴィータの攻撃の勢いで、両者の間に火花が散る。
「―――フンッ!」
「うわっ…!?」
「ハァ!」
「ぐはっ!?」
しかしアポロガイストはその攻撃を上手く受け流し、バランスを崩したヴィータに蹴りを加えた。
蹴り飛ばされたヴィータはビルに衝突し、その衝撃の所為で吐血する。
「ゲホッ、ゲホッ…!」
「何度やっても同じなのだ。この私が、たかが魔導士一人に負ける筈がない」
そう…このような攻防、先程から何度も続いていたのだ。おそらく十数回…もしかすると、二十回以上行われていた。
何度も、何度も…ぶつかっては弾き返され、ぶつかっては躱され……
それでも、ヴィータはそれを止めることはなかった。
「うっ…せぇよ…」
両足に力を込めてしっかりと立ち上がる。先程の壁との衝突の影響か、左肩を抑えながら目の前の敵を睨む。
「あいつにはよぉ…まだなんも、返せてねぇんだ…」
彼は自分達がはやての元にいることを知りながら、それを管理局に伝えなかった。何故か?
その疑問を、一度だけ彼に聞いた事がある。その返答は……
『何の確証もないまま、それを伝えたって意味ねぇじゃん?実際、あの後教えたらはやてが助からなかったかもしれねぇぞ?』
そんな返答に、少し呆気に取られてしまった所為か、礼の一つも言えなかった。
彼は闇の書事件の時、はやてを助けようとしてくれた。何故か?
『友達だからに決まってんじゃん』
何を当たり前なことを、という顔で言われてしまい、またも礼を言うタイミングを逃してしまった。
そして彼は、自分や怪我をしたなのは、隊の皆を庇ってくれた。助けてくれた。何故か?
少し自信過剰なところがある彼は、おそらくこういうだろう。
『あそこで俺がやらないで誰がやる?』
そんな事を言って、笑みを浮かべる彼の表情が簡単に目に浮か
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