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魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
オリジナルストーリー 目覚める破壊者
59話:希望(ひかり)≠ノ手を伸ばせ
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真紅の刀身と、白い刀身がぶつかり合い、火花を散らす。それらを振るうのは、銀色の男と桃色のポニーテールの女―――シャドームーンとシグナムだ。
「貴様ら、門寺に何をした!?」
「フフフ…話すと思うか?」
「ならば、無理にでも聞かせてもらおう!」
会話を交わす間にも、剣と剣がぶつかり合う。
時には体を反転させ、時には剣を逆手に持ち替え、時には蹴りを使う。そんな高レベルの攻防戦が行われていた。
「はぁあっ!」
「フンッ!」
ギィィン、と大きな音を立てて二振りの剣が衝突する。
「門寺が死んだだと?笑わせるな!奴はそんなに柔な人間じゃない!」
「…確かに、死んだといえば語弊があるかもしれぬな」
「何っ!?それはどういう―――」
その瞬間、シャドームーンはシグナムの剣を押しのけ、さらに蹴りを加える。
苦痛に顔を歪ませながら視線を上げると、既にシャドームーンが剣を振り上げていた。
「くっ!」
シグナムは即座に飛び上り、シャドームーンの斬撃を避ける。
だがシャドームーンはそれに対し、剣を握っていない左手を少し後ろに引いた。
「だが貴様らが知る必要はない!」
「っ!レヴァンティン!」
〈 Panzergeist(パンツァーガイスト)!〉
第六感が働いたか、シグナムは即座に全身に纏うタイプのバリアを発動する。だがシャドームーンはそんなもの無視するかのように、一度引いた左手を突き出す。
「フンッ!」
「ぐあぁぁ!?」
するとその手の平から、緑色の稲妻が放たれた。稲妻はシグナムに向かっていき、シグナムの肩や足、腕に次々と命中していく。その衝撃は、シグナムの防御魔法をもろともしない程だった。
(感電や火傷は抑えられたが…これ程までの威力とは…!)
稲妻が命中した肩を押さえながら、少し距離を取るシグナム。だがすぐにレヴァンティンを鞘に納刀し、カートリッジを使う。
〈 Schlangeform(シュランゲフォルム)〉
「飛竜…一閃!」
それから抜刀。連結刃となったレヴァンティンを振りぬき、魔力を乗せた貫通力のある斬撃を放つ。
だがシャドームーンはそれに対し……
「フンッ!」
「なっ、受け止めた!?」
真紅の剣―――サタンサーベルを振り下ろし、受け止めてみせた。
しかしそれだけではない。その一振りだけでシグナムの攻撃を弾いてしまった。
「バカな…!?」
「ハァァ!」
「っ、しまった!?」
シグナムがその光景に驚いている隙に、シャドームーンはサタンサーベルの刀身から稲妻を発し、今度はシグナムを拘束するように巻きつける。
「ハァッ!」
「ぐっ…―――ぐはあっ!」
そして剣を振り、シグナムを地面に叩きつけた。その衝撃で
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