9話
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はまだまだ弱いと言わざるえない。正直彼は苛ついた。それに
「もらったよ!」
ちっ避けきれないな。
砲撃は夕を飲み込んで吹き飛ばす。いつもなら空中で体制を立て直すのだが夕はそのまま地面に激突する。
「よし!………三河!?」
夕が地面に受け身もとらず激突したのは予想外だったようだ。駆け寄ろうと動いた…そのときに確かに神谷は耳にする。
「みか「オリ主はもっと早く強くなると思っていた。でも、こんなんじゃ何時までたっても俺を倒すなんて…無理な話だ」
夕はゆっくり立ち上げる。
「なあ、神谷」
「なっなに?」
「悪い。俺のやり方間違ってたわ」
「は?」
「後少しで届きそうな枷を付けた状態で戦うなんてするべきじゃなかったんだ、圧倒的な力の差を見せつけて死ぬ気で修行するように仕向けるべきだったんた」
「何を言って」
神谷は俺の言葉を理解出来ていない。いや、理解したくないのかもしれない。
「ここからは本気で行くから死ぬ気でかかってこい。さもないと怪我じゃすまなくなるぞ」
夕はノッキングガンを自分の身体に当てる。
「ノッキング…解除」
夕はその言葉と共に地面を踏みつける。建物が地震が起きたかのように揺れる。
「地震!」
更に次の異常が起きる。
「はぁぁぁぁああ!」
夕の後ろに赤い鬼の幻影が現れたのだ。鬼は夕が声を出すのを止めると同時に消える。
「あ〜すっきりした。やっぱり枷を外すと身体が軽い」
「手加…減してたのか?だけどそんな素振りは見えなかった。それにさっきの鬼はいったい?」
「それはそうだ。ノッキングは使い方次第で身体を強化したり、枷をつけたりもできる。先程までの動きは枷をつけた状態であったが、本気であったことに変わりはない。説明は終わりだ。いくぞ」
夕は足を大振りな動きで振る。「乱脚 乱舞」「空弾 牙!」
乱脚で作り出した複数の斬撃を多量に飛ばし、その後ろから横に長い巨大な衝撃波の塊で打ち出す。斬撃は衝撃波に押され速度と威力が増していく。
剣は全身を細かな斬撃で切り裂かれそのまま壁に叩きつけらる。プロテクションを咄嗟に張って次の攻撃に備えるが、プロテクションはただの蹴りにあっさり破壊され、蹴りはそのまま剣の隣の壁を粉砕する。紙一重で避けられたことに安心したのか神谷の動きが止まる。その一瞬後、剣は夕の裏拳でぶっとばされ地面を跳ねる。すぐに立ち上がるが脇腹を抑さえている。骨が折れたようだ。
「油断するとそうなる。今度戦うときは集中力を限界まで高めた状態を常に維持して死ぬ気でかかってこい。さもないと俺に勝つなんて夢のまた夢だぞ」
「三河…君は本当に人間…なのか?」
「人間だな。普通じゃないけど。俺の馬鹿げた力の正体が知りたければ俺
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