『独り』
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った、ここでそんな事をすれば自分で自分は魔法が使えない『ゼロ』ということを認めてしまう
それだけは出来なかった
「ふん…じゃあ決闘場で待っているよ」
言い残し、去っていくギーシュを睨み付ける事しかルイズにはできない
「…申し訳ありません!ミス・ヴァリエール!私などの為に…!」
泣き出しそうな顔で自分に詫びるメイドにルイズはうんざりした顔で告げる
「別に、アンタの為じゃないわよ…良いからどっか行きなさいよ」
だが、涙を流し頭を下げ続けるメイドは自分からなかなか離れようとしない
しかし、ルイズもそれどころでは無かった
決闘を受けると言ってしまったのだ
逃げる訳にはいかなかったとはいえ、正直な所魔法の使えない自分がどうやって『青銅のギー シュ』に勝てばいいのか途方にくれていた
公の場で『ゼロ』とされるよりは、やはりこの場でギーシュを殴りつけておいた方が良かったのではないか
今更そんな事を考えても遅い
勿論、逃げだす訳にもいかない
なら、どうやって勝てばいいのか
堂々巡りになっている思考
だが、それを中断した者がいた
「…やはりそういうことか!」
いきなり訳知り顔でズカズカと入ってきた男
それはルイズの使い魔だった
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