黒き稲妻・衝動・鉄球
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────くろい、いなずま? "私"のことか。そういうことに、しておこう。
「おれ、は…、信じて、る……。おまえは、
そんなのに、負けない、って……!」
────なにをいっている、このこぞう。なにをしんじる、だと─────?
「イングズは、イングズ、だから……、他の、誰でもない、おまえ、自身なんだ……。ダレが、なんと云おうと…! おまえは、おまえで、いいんだよ……!!」
─────なに ────?
──────!?
「ぐ…ッ、あァ……?!うぅッ……! 私、の……、中、から……、出てゆけ、"黒き衝動"!!」
────グオォオォォ ────!?!
「はぁッ、はぁ、はぁ………」
「げほっ、けほ、けほ……っ」
「大、丈夫……、ではないな、お互い………」
「へ、へへ……、どってこと、ねーよ…!元はといえば、おれが……わっ、イングズ…?!」
「届いていたよ、お前の言葉……。ありがとう、ルーネス」
「な、なんだよ…、今度は抱きしめかよ……。
さっきより、苦しくないけどさ。
────おかえり、イングズ」
外はもう、穏やかに晴れ渡っていた。
END
"黒き稲妻"によって記憶喪失のイングズ────"黒き衝動"に駆られない場合の話 ↓
「 ………みず 」
「 ────へ?」
「水が、出ている。君の瞳から」
「あ……、水って────。なんだおれ、何泣いてんだろ……っ」
「 ないている ………? 」
「ちがうっ…、泣いてなんかないって……!ただの、水だから………あ」
「 ─────しょっぱいな、君の水」
「な、なに人の水拭って舐めてんだよ」
「 ………止められないのか、その水」
「止められるよ! ん〜〜……… だめだ、あとからあとから出てきちまう……っ。
男のくせに、なさけねーなおれっ……。涙流したって、失くしたもん還ってくるわけじゃないのに───── 」
「なみだ……? そうか、その水は、なみだ
なのか」
「そんなのどーでもいいんだよ! おれ……、おれはっ、エリアに庇われてしなせちまったのに………あんなこと、二度とおこしちゃいけないって……、なのにっ、同じようなことやらかして………今度は、イングズのことを─────
ごめん、ほんとに……!!」
「─────やさしいんだな、君は」
「なんで、そうなるんだよ……。やさしくなんてない! だったら、こんなことには …… ?!何、すんだよ……急に、抱き付くな…っ」
「
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