第16話
[5/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
『悠斗。少々話があります。なに、時間は掛かりません』
『奇遇だな。マルギッテ准尉。私も悠斗に用事があるのだ』
『おい。2人とも会見中だぞ!止めないか!』
『ウェン・D・ファンション少佐。誰にものを言っているんだ?叩き潰すぞ!』
『う!?せ、セレン・ヘイズ中尉!不動殿。私には先輩を敵にまわすことは出来ない。強く生きてくれ』
『あー。まあ、仕方ないかと。まあ、用事があるから・・フランク中将。後は任せました!』
『うむ。逝って来るがいいさ。後は私が対応しておく』
そんな音声がマイク拾われた。悠斗はそのまま、2人の女性に引きずられてテレビから姿を消した。我もテレビの電源を消した。
(あの、2人は我のライバルになるだろうな。それだけ悠斗に様々な女性が引き付けられているのだろう。
我の調べでは悠斗の幼なじみも、悠斗を好いているのは分かっているしな。紋白はまだ自覚は無いだろうが、いずれ悠斗を好くことになるだろう。だが、悠斗は渡すつもりは無い!我の座右の銘は人生は闘いである、だ。 恋も闘いなのだ。恋の闘いに勝利した者が悠斗の傍に入れるのだ!
掛かって参れ小娘どもが!我は真っ正面から相手になってやる!)
我は内心で強い決意を固める。チラリと小十郎に眼を向ける。
「(小十郎に感謝せねばな。あやつが気分転換にテレビを進めなければ、悠斗の元気な姿と我に対する、忠の宣言を聞くことが出来なかったからな)
小十郎」
「はい!揚羽様!」
「小十郎。誉めて使わす。小十郎の発案がなければ、我は悠斗の宣言を聞き逃す所であった。手を出せ」
「はい!揚羽様!」
我の傍にやって来て両手を出す小十郎。我は机の引き出しに閉まっていた小さな袋を開ける。中には色とりどりの金平糖が入っていた。それを1つ指で摘まんで取りだし、小十郎の手のひらに置いてやる。
「褒美の金平糖だ。ありがたく食うがよい!」
「はは!ありがたき幸せにございます、揚羽様!!この、小十郎も誠心誠意揚羽様にお仕えして参ります!!」
「当たり前だ小十郎。我の後を着いて参れ。だが、遅れるなよ小十郎。我の歩みは速いからな。一歩遅れれば差が開くばかりだかな」
「はい!揚羽様!!!この、小十郎!何処までも揚羽様の後を着いて参りますぞ!!」
小十郎が熱く宣言をする。我も久し振りに熱くなったが、悪くない気分であった。我は軍扇で自身を扇ぐ。小十郎も扇子で我を扇ぎ始めた。そよ風が熱くなった体を冷やしてくれる。
(悠斗。頑張ってこい。我は遠くで悠斗の健闘を祈っておるからな)
我は内心で悠斗にエールを送る。すると何故か我の耳に悠斗の声で「EYE HAVE YOU!(常に貴女を見守っている)とはっきり聞こえたのだ。
我は慌てて椅
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ