第16話
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クアビットマンが大きくアップされ、画面右下にまた見てねと表示されてCMになった。
「ふむ。英雄が最近アニメーション部門の成長が堅調だと言っていたのは、この事だったのだな。悠斗からの入れ知恵が有ったからこそ、、低迷気味だったアニメーション部門の再建が出来たのか」
「はい。悠斗の発想は凄まじいの一言でしたから。他にも軍事鉄鋼部門に関連するもので、悠斗が考え出した兵器が幾つか試験されています」
「ふむ。やはり、悠斗の存在は大きいな。既存の発想に囚われていないからこそ、そう言った物を考える事が出来るのだろう。さて、他に何か良いアイデアは無いか探してみるか」
テレビのチャンネルを切り替えて行く揚羽様。通販や刑事ドラマ、時代劇など様々な番組をサッと眼を通す。当たりが無かったようで、揚羽様はチャンネルをニュース番組に切り替えた。
切り替えた画面に俺の視線は釘付けになった。
ドイツ軍の制服を着た初老の上級将校が記者の質問を受けている。将校の傍には数人の男女が映っていた。ドイツ軍の制服を着た赤い髪の毛で眼帯の女性と、美しいロングヘアーを風に靡かせているドイツ軍の制服を着た女性。銀髪で眼帯を付けた女性。イギリス軍の制服を着た金髪の女性。
そして、それらの個性的で美しい女性達の姿が霞む程の存在感がある男がいた。青い髪に黒い瞳。何故かUNと書かれた青い軍服を着た男性、不動悠斗がそこに映っていたのだった。
小十郎sideout
揚羽side
我は自身の眼を疑った。 飛行機で移動している内に書類が終わった為、気分転換に小十郎に進められたテレビを見ていた。 最初にテレビを点けると特撮ヒーローもののアニメの次回予告を見た後、様々な番組をサッと見るが我の気を引く物は無かったので、ニュース番組に切り替えた所で、我の指は動かなくなった。
テレビ画面に映るドイツ軍の上級将校は、記者達からの質問にハキハキと答えていた。背景を見る限り、前線基地なのだろう。戦車や装甲車等が映っている。今見ているニュース番組の映像はリアルタイムで放送されているものだった。
記者の一人が質問する。
『いよいよ民主化に向けた最後の戦いですが、フランク・フリードリヒ中将閣下としては、どの様な戦いになると予想されますか?』
『ええ。非常に厳しい戦いになると思われますな。何しろ敵の主力部隊は首都決戦の構えですからね。装備の質では此方が勝っていますが、規模ならば政府軍の方が上ですからね』
フランク・フリードリヒ中将は、真剣な面持ちで記者の質問に答える。
『成る程。そうなると、かなりの被害が出ることが予想されますが、何か対策は有るのですか?』
『最終決戦である以上、戦いは避けられません。被害が出るのは覚悟の上ですな。ですが
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