第16話
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事が些か取り乱してしまったな。まだまだ、修行が足りんな」
「いえ。揚羽様は良く頑張っておられます。一番傍で見ている私が言うのですから間違いありません!!」
「ふ。そうか。感謝するぞ小十郎。しかし、少し暇になったな。何か面白い事でもないものか?」
「ならば、テレビを見るのはどうでしょうか?幸い機内のテレビは世界の番組全てが映りますし、もしかしたら何か良いアイデア等が、転がっているかも知れません」
「そうか。それもそうだな」
揚羽様は机に付いているスイッチを押す。部屋の天井から巨大な薄型テレビが降りてきた。揚羽様はテレビの電源入れる。スイッチは机に備え付けられている。
テレビの電源が入り、映像が映し出される。
地面が爆発して、爆風に巻き込まれてボロボロになった青い装甲に包まれたヒーローが膝を屈しているシーンが映し出される。
『企業戦士アクアビットマン!次回予告!
正義の味方アクアビットマンはバーラット部隊の卑劣な罠に嵌められてピンチに陥る!紙装甲のアクアビットマンにはロケット砲とパイバンカーの攻撃は辛すぎる!マシンガンはPA(プライマルアーマー)で防げるが、機動性が目下最低のアクアビットマンは何時までも避けられない!そんな時、アクアビットマンの後ろから天の助けが現れる!次回!そいつの名は古王!よう、アクアビットマン。借りを返しに来たぜ!をお楽しみに!』
揚羽様は首を傾げてテレビを見ておられる。だが、俺のテンションは跳ね上がった。
「おお!アクアビットマンの第二期の最新話が放映されていたのか!!く!だが、ちゃんとDVDに録画してあるから大丈夫だぜ!」
「なんだ小十郎。お前は知っているのか?」
「はい!揚羽様!悠斗が九鬼家を離れる前に、英雄様にアニメーション部門で進言されていたアニメです!第一期は既に終了していますが、平均視聴率はアニメでは脅威の30%台を叩きだし、最終話の去らばアクアビットマン!では、なんと最高視聴率50%を叩き出した名作です!」
「ほう。初耳だな。私が知らないうちに、その様なアニメが作られていたのか」
「はい。丁度放送されていた時期は、揚羽様は悠斗と二人きりで仲睦まじい時でしたので」
頬をほんのりと紅くして、軍扇を扇ぐ揚羽様。
スポンサー企業の名前が説明される。
『スプーンからスペースシャトルまで造ります!九鬼財閥グループ』
『貴方の夢を(違法)で叶えるアスピナ薬品』
『可愛い声で平気で裏切りますよ。インテリオル・ユニオン』
『変態?変態でなければ新しい物は作れない!
トーラス重工業』
『人類は宇宙(そら)を目指すしか生き延びる方法は無い。ORCA宇宙開発機構』
『他ご覧のスポンサーの提供でお送りしました』
テレビ画面にア
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