1-4No.6炎の処刑人vsカイン
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が姿を現す。
「もう半分の答えは磁力を応用して電気系も使える…でした。今のも周囲に放出した微弱な電磁波からの反射波を感知することで周囲の空間を把握するレーダー機能」
ミールは全力を出しているが、空間系魔法は戦闘向きの魔法でないのに比べ、カゲの能力は攻撃性能、防御性能どちらをとってもトップクラスこれでは勝負にならない。ここからどう反撃するか頭の中で試行錯誤するがどれも効果が出来なかった。そしてカゲとミールの戦場に一人のが近付いていた。
「ふー、ふー」
先程の大爆発から即死は免れたが自らの体を庇い左腕と左足を大きく負傷した。転がっていた地面から刀を杖代わりに立ち、アグニーマンを探すと煙を割って出てくるが、爆心地に居たのが本当か疑いたくなるほどに無傷である。
「まさか俺が自爆したと思ったか?残念だが俺に火の魔法は効かない、それが例え自分の魔法でもな」
刀をアグニーマンに向け、重症の左腕に力を込める。すると、クリーム色の光が左腕と左足を包み、光が消えると火傷の面積が減り、痛みもマシになっていた。
「自己修復機式か…しかも体の中に埋め込まれてる…どこで手に入れた?」
機式とはそもそも民間人が持つのは不可能であり、機関の中でしか支給されない代物。それを持っているだけでもおかしいのだが、更に体に埋められてるとなると、違法の医者でも居るとしか考えられない。
「答える気はなし…か、なら無理矢理聞き出すだけだ」
無言を貫いていたカインはアグニーマンに正面突破を挑むが視界が火の柱で埋まるほど出現し、距離を縮めることには失敗する。火の柱は消えていき、アグニーマンの姿が見えると火炎放射の時よりも大きな火の玉を両手で持っている。
「さぁ!炎の隕石だ!」
持っていた巨大な火の玉を天井付近まで上げると、炎の隕石とは読んで字の如く火が大量に降ってきたのだ。カインは刀で弾き、体を反らし躱す、捌くことしか出来ない 。その無防備なカインに対して、アグニーマンは両手に火の玉を作り出し、火炎放射を発射する。カインは接近する火炎放射を見ると目を見開く。次の瞬間には炎に飲み込まれていくカインの姿を捉えた。アグニーマンはこれでまた一人罪人を裁けたと心の中で思った。
それがカインに勝機を与えた。
「うおおおおお!」
今度はアグニーマンが目を見開くことになった。空中から降ってくる一人の男によって。アグニーマンも魔法を使おうとするが、発動しようとしたときには既に目の前まで男は…カイン=フルソードは来ていた。
「おい、兄ちゃん殺し合いってのはな相手の死体を見るまでが殺し合いなんだよぉ!」
カインの一太刀がアグニーマンの体を一閃し、アグニーマンの胴体には深く赤い筋が入り、次にはアグニーマンの体からは大
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