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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第336話】
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同時刻、場所は高級マンション最上階の一室。
「あぎゃ、悪い……少し遅れちまったぜ」
部屋へと入るカーマインを照らす明かり。
手にはファーストフードで買ったと思われる包み紙を持ち、服装は赤いパーカー風のジャケットを着、インナーには黒いシャツ――正面にあしらったドクロが目を引く。
そしてコーデュロイのズボンと黒いブーツ――カーマイン自身の容姿の良さとおしゃれに着飾ったその服装もあってか人の目に止まりやすい印象を与えた。
「あら、お帰りなさいカーマイン。 ……ちょうど今、オータムの処遇を話し合っていたところよ?」
「そ、そんな……し、処遇何て本当は嘘だろ、スコール!?」
スコールは柔らかな笑みを浮かべてカーマインを出迎えた――その足元には、オータムの情けない姿が見え、カーマイン自身普段のオータムとは違うその様子に、笑いを堪えるのに必死だった。
「ぷっ……! あぎゃ、処遇を恐れる何て、オータム様らしくねぇんじゃねぇか?」
その指摘と共に落としそうになる包み紙を、ギリギリの所で掴むと中から飲み物を取り出して飲み始めた。
「て、てめぇ! そもそもてめぇがあんな使えない剥離剤何か用意するからこんな目にあってるんだろ!? な、なあスコール……? も、元を正せばあいつが使えもしない物を用意したから失敗したんだ。 つ、次は上手くやるから……」
情けない声をあげ、すがりつくオータムをスコールは深いため息を落とすと共にカーマインへと視線を定めた。
「……この子はそう言ってるけど、どうなのかしら、カーマイン?」
「……確かに剥離剤には欠陥はあったが、俺様はそれを含めてちゃんと説明文を書いて渡してやったぜ?」
「う、嘘だ! わ、私は説明文の書いた紙なんかもらって――」
言い訳しようとするオータムの言葉を遮る様に、スコールが壁際に凭れていたエムへと視線を送ると言葉を口にする。
「エム、悪いけどオータムの部屋を探ってもらえるかしら?」
「……下らない命令だが仕方がない。 良いだろう」
情けない姿を見せているオータムへ一瞥を送る――それに気付いたオータムは、睨み返すが返ってきたのは嘲笑を浮かべたエムの表情だった。
一方のカーマインは、カウチソファに腰掛け、買ってきたハンバーガーやフライドポテト等を食べ始めた。
「あら? そんな食べ物より、もっと高級な物もあるわよ?」
「あぎゃ、幾ら金があるからって一々フォアグラだのキャビアだのめんどくせぇだけだぜ。 ……それに比べりゃ、ファーストフードは手軽だからな、店員も中々面の良い女が多いし、あぎゃぎゃ♪」
カーマインの言葉に、不機嫌そうに視線を逸
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