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少年と女神の物語
第六十七話
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なんか、孫悟空出てきたみたいですし、当分の間一緒に行動しません?」

 俺の言葉に、四人ほどが絶句した。
 あー・・・まだその辺の情報は出回ってないのか。俺は勝手にエリカ、リリアナ、祐理の頭の中を覗いただけだし。

「あの・・・それは本当ですか?」
「ええ。日光に封印状態にあった神、孫悟空だったみたいです」
「あの・・・それで、何で一緒に行動、なんですか?」
「猿になりたい?今、一定範囲内に入ったら猿になるみたいだけど」

 まあ、なってない人もいる辺りから一定量以上の呪力が体内にあればいいみたいだけど。
 そのあたりの情報も伝えていくと、約二名の顔色が悪くなった。

「それ・・・私は猿にならないか?」
「私も、です・・・皆さんと違って、呪力が溜め込めませんし・・・」
「確かにそうだから、提案できるのは二つ。一つ目は、さっさとここを離れる。問題としては、まず間違いなく一部一部の交通は潰れてる」

 普通に移動するのはかなり面倒。
 正直に言うと、お勧めは出来ない。

「では、二つ目は?」
「その場しのぎ」

 そう言いながら二人の肩に触れて、権能を発動する。
 二人の存在に、姫巫女なみの呪力を書き加えた。もちろん、鈴には呪力を溜め込める体質も。

「とまあ、こんな感じにする。本当にその場しのぎだし、どれくらい離れても大丈夫なのかも分からないから、これはこれで欠点があるんだけど」

 そう言いながら俺は護堂が頑張っている方を見て、尋ねる。

「で、どうしますか?このまま行動するなら、神との戦いに巻き込まれる覚悟をしてください」



◇◆◇◆◇



 武双がオオナマズを倒してから少したった時、中国のある場所で神が目覚めていた。
 その神は顔を上げると・・・そのまま、天に向かって飛び立つ。
 来る戦いに向けて、移動を始めた。

 目的地は・・・日本。
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