第二十四話
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今日も兵藤家は平和です。
「ほっほっほ、イッセーの家に来るのは初めてだから緊張しとるわい」
「緊張してないでしょう、オーディン様……」
そう、オーディンのおっちゃんが来ている事を除けば……。
事の発端はこうだ。
オーディンのおっちゃんはそもそも日本の神々との交渉にやってきたらしい。
しかしそれを快く思わない北欧の神の手によって邪魔が入るのだ。
よって……白羽の矢が俺に立ったと……。
「なあ、俺なんかよりリアス先輩に頼んだ方がいいんじゃないか?」
「あいつにも応援要請をしたんだが……『リューセイをこんな風にした奴と組みたくない』だと」
「何だよ、それ……」
神名だが……あの後、命をとんでもなく消費したらしくほとんど人間と変わらない位しか生きられないらしい。
そんな風になったのはあいつの所為であって俺の所為じゃないんだが……。
「じゃあ、俺もパスするわ。俺がいなけりゃリアス先輩もやってくれるんだろ?それに俺なんかより向こうの方が死ぬ確率低いじゃん」
「しかし実力はお前たちの方が抜きん出ている」
アザゼルさん……。
「わかりました。極力手は出しません。ですので俺に普通の生活をください」
「あぁ、それでもいいよ。さて、俺は帰るかね」
そう言ってアザゼルさんは帰っていった。
「……オーディンのおっちゃん、帰らねぇのか?」
「何じゃ?おっちゃいけんのか?」
「俺に普通の生活をください」
俺は土下座して頼み込んだ。
「ほっほっほ、イッセーの土下座は懐かしいな。まあ、今回は帰るよ。じゃあの、イッセー」
ふぅ……ようやっと帰ったか……。
「これでようやく俺にとっての平穏な生活が戻ってきたってわけか」
「イッセーちん、それはフラグにゃ」
え?フラグなの?
黒歌の言葉で俺は思わずorzの体勢になってしまった……。
ああ。ちなみにイリナだがなぜか俺の家に住んでいる。
何でも「住み心地いい」らしい。
その後にも何か言ってたけど……聞こえなかったんだよな。(ちなみにイリナは「それにイッセー君と同棲出来るし」と小さく言っていたそうですby作者)
「そういえば、イッセー君」
「はい?」
「オーディン様の護衛ですが……本当にリアス達だけで大丈夫なのでしょうか?」
俺が今現在いるのは生徒会室。例によって生徒会のお手伝いだ。
「大丈夫ですよ。それに何かあった場合は俺に連絡が来るように『イッセー!大変だぜ!』……来るようになってるんですけどねぇ……」
「い、イッセー…?大丈夫か?ほら、元気出せよ……」
「その優しさが今は痛い……」
とりあえず出ないと……
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