第87話 少女たちは踏んだり蹴ったりなようです
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体は正しく、僅かな時間差を経て夕映達に追いつく事となる。
「コレット!この森を突っ切る事は出来ないんですか!?」
「えぇーーっ!?無理無理!ヤバい魔獣にでも遭ったら命がマズいよ!
そ、それよりユエ待って、速すぎるよ!そんなに飛ばしたら魔力切れちゃう!」
「む、スミマセンです。先程から魔力が溢れて来るような感じがありまして……。
それよりも今は先を急ぐです!いつ追い付かれるかわかりませんです。」
「そ、そうだね!……ん?」
再び飛び出した二人だったが、コレットが羽織る夕映のローブのポケットに入っていた仮契約カードが
淡く光り出す。記憶が戻っている為、既に絵が完全に復活している。
この現象は夕映のアーティファクトと、それによる現状の危機に起因する。
「ユ、ユエーー!なんか光ってるよー!……うぇ?」
メキメキメキ!
バキバキッ!
「―――お嬢様しっかり!」
「委員長!?まさかショートカットして来るとは「ユエだめっ!右!!」―――っ!」
魔獣の森からベアトリクスがエミリィの手を引いて飛び出して来た事に驚いた夕映は反射的に速度を上げる。
しかし次の瞬間、夕映の真横に現れたのは―――
バガァッ!
「まじゅーーー!?って、"鷹竜"!?あの人達近道しようとしてどんでもないの
拾ってきちゃったのね!ってか血まみれ!?」
「くっ、違います!こいつも私達と一緒に――」
――ズルズルズルズル!!
「な、ななな、なになになに!?」
現れたのは低級の竜種"鷹竜"であったが、そちらはボロボロの姿で、正に命辛々という風であった。
そしてそのすぐ後ろ。何かが這い回るような音と共に、その原因が飛び出て来た。
―――ShuurrrAhaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!
「な、な、な、な、な、"蛇人竜"ぁああああああ!?
ちょっとなに変異中級種連れて来てるのぉぉーーー!!」
コレットの叫びと共に、"鷹竜"を遥かに凌ぐ中級竜が咆哮を上げた。
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