暁 〜小説投稿サイト〜
仮想空間の歌う少年
6練習曲ーcon tutta la forza(全力を込めて強く)
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軍の奴らを追って僕達は再び迷宮区に戻った。ちなみにいるメンバーはキリト、アスナ、クライン、『風林火山』のギルドメンバー達。道中リザードマンの群れに遭遇し、時間を食ってしまったけど、なんとかボス部屋の近くまで行く事が出来た。

「軍の奴ら転移結晶使って帰ったんじゃねえか?」

とクライン。しかし、僕は冷静に否定した。

「いや、それはありえないよ。さっきのコーバッツ中佐の感じを見る限りでは周りに力を示したいタイプの人間だよ?そんな奴が兵隊がいるのに結晶でさっさと帰りましょう!とか言わないと思うんだよね…今を必要なのは力さ♪って感じ」
「最後に歌うのはどうでもいいとして、とにかく急いだ方がいいみたいだな。」

歌否定された…解せぬ。そんなこと考えてるといきなり悲鳴が聞こえた。

「おお、悲鳴だ〜!危ないぞ♪って…」
「そんな事言ってる場合じゃない!早く行くぞ!」

キリトが走り出す。それにつられてみんなも走り出す。

「これはひょっとすると僕、本気出さないとダメかな…?」

そう思いながら僕はみんなの後について行った。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ボス部屋に着くと中は酷いことになっていた。軍の統制はぐちゃぐちゃ、HPがイエローやレッドになっていた。そしてさっきの人数から2人いなくっていた。さらに堂々と降臨するグリームアイズ。これはまさに…
地獄絵図。

あの時がフラッシュバックする。

ザ…ザザ

「やめて…!」

ザザ…ザザザ…

「早く金を出せ??」

ザザ…ザ…ザ…

バン!

ザザザザ…ザ…

そこに広がる血の海…そして銃をもつ…

ザザザザ…ザザ

「うっ??」

俺はうずくまってしまった。

「「「スノー??」」」
「俺は大丈夫!それよりもあの人達を…!」

僕は慌てて立ち上がる。そして慌ててキリトが叫ぶ

「おい??転移結晶を使え!」
「駄目だ…転移結晶が使えない!」

what??ヤバイじゃん!それ!つまり逃げるのは徒歩で逃げなきゃダメってこと??それにこれで2人いなくっているってことは…
そんな中この状況でありえない号令が聞こえた。

「我々に撤退はない??総員突撃!」
「やめろ…!」

残った兵隊とコーバッツがグリームアイズに突撃する。しかし悪魔はそれをあざ笑うように口から青白いブレスを吐く。ブレスで兵列が崩れているところに悪魔の大剣の一振りが1人のプレーヤーを捉えた。
コーバッツだ。吹き飛ばされポリゴンスノーになる前に一言何か言っていた。

「あり…え…ない」

何に対してありえないのかわからなかった。死ぬことにだろうか?それとも敵の強さ?それとも撤退に関して?

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