2ndA‘s編
外伝〜If/ライがもしサーヴァントとして現界したら〜
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運命の夜〜邂逅〜
小さな坂道の上端から見下ろすように2人は上がってくる3人を見下ろしていた。
(後悔しないかい、マスター)
(しつこいわよ)
幾度も確認したやり取りがパスを使った念話で行われる。突っぱねるような――――それでいて、意地になっている様な返答の言葉を聞き、彼は腰に挿してある剣に手を添えた。
「こんばんは」
自らのマスターが透き通るようなよく響く声で言葉を紡ぐ。いきなりの登場に声をかけられた3人は驚いて身構えている。そして自分たちの目の前の存在がどんなものなのか理解をしたとき、その3人はそれぞれ声を発していた。
「君はこの間の…………」
「なによアイツ……狂化してるわけでもないのにステータスが……」
「2人とも下がって!」
これがある意味では運命の出会い。そして始まりを告げる開幕ベルでもあった。
王の邂逅〜戦争〜
聖杯戦争が行われる舞台、日本は冬木市の一角。森の中にアインツベルンが所有する城が存在する。そこは毎回の聖杯戦争に置いてアインツベルン陣営が拠点としていた場所であり今回もそれは例外ではない。
そして今、その城には2人の侵入者が堂々と正面から訪れていた。
片方は尊大で他者を見下すような眼をしており学生服を来た少年。そしてもう片方はどこか計り知れないナニカを感じさせる男性であった。
その侵入者と対峙するようにバーサーカーは実体化し、その2人の前に姿を表す。そしてそれに合わせたようにゆっくりとマスターであるイリヤスフィールが姿を表した。
少しの間無言で睨み合う両陣営であったが、まず口火を切ったのはバーサーカーであった。
「侵入者が此処に何のようだ?」
「フ、フン。偉そうなこと言ってられるのは今のうちだぞ」
虚勢をはりながらそう答える少年にバーサーカーは眉を顰める。それは少年の物言いが気に障ったのではなく、自分の質問の返答をしたのが少年であるということであった。
バーサーカーの中では目の前にいる少年と男では、明らかに男の方が様々な意味で格が上であると感じていた。しかし実際に会話に応じたのはその格上の存在ではなく、明らかに小物に見える少年であったのだから、バーサーカーの中では疑問が残る。
「見せてやれアーチャー、僕とお前の力を!!」
バーサーカーが眉を顰めたことが癪に触ったのか、突然怒声を張り上げる少年。バーサーカーは少年が自分たちにとって脅威ではないと断定し、イリヤに至ってはゴミを見るような眼をしていた。
しかし、その少年が脅威とはならなくとも男の方はその限りではない。少年が言葉を発したあと、男は空中に片手を翳すだけでその規格外の神秘は姿を表した。
「!」
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