2ndA‘s編
第六話〜交渉の入口〜
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ことから、ライの予測通り彼女が管理局員であることはほぼ確定した。
さて何を話そうかと思った瞬間、急に視界が白く塗りつぶされ、甲高い音が響き渡る。
ビルとビルの隙間にいた為、大通りなどに比べれば光の強さは大したことはなかったが、それでも視界が回復するのに数十秒を要した。
(目くらまし。逃走したか)
「今のは――」
「あの、下ろしても大丈夫ですか?」
視界がある程度回復してから、いつまでも女性を背負っているのもどうかと考えてライはそう提案する。
リンディも今の自分の状況を客観視できたのか、そそくさとライの背中から降りていった。
するとそれに合わせたように結界が解かれ、こちらに接近してくる幾つかの魔力反応をライは感じたが、それを顔に出さないよう平静を装う。
こちらに近づく二人の子供を見ながら、どうしたものかと考え始めるライであった。今は視界に映る裏路地の陰気さがこれからの自分の幸先を表しているようで、うんざりするライであった。
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