コードギアスR2
0601話
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んな風に会話をしながら進んでいると、やがて目標の格納庫へと到着する。
「ちょっと待ってくれ」
ギルフォードが持っているカードキーを使い、格納庫の扉を開け……その中には6機のグロースターの姿があった。MVSを装備しているのがギルフォードの機体だろう。
「じゃあ、収納するぞ」
一応6人に断り、それぞれが頷くのを見ながら一番近くにあるグロースターの足へと触れる。
「収納」
その言葉を呟いた次の瞬間、俺が触れていたグロースターはそこにあったのが幻だったとでも言わんばかりに姿を消していた。
『おおっ……』
KMFが一瞬にして空間倉庫に収納されたその様子に、思わず驚愕の声を上げるグラストンナイツ一同。
自分も一度通った道と、ギルフォードは苦笑を浮かべてその様子を眺めていた。
「さて、驚くのはその辺でいいだろう。そろそろこの場所から離脱するぞ。カラレスの死も近い」
「……アクセルさん、本当にカラレス総督は負けるのですが? 黒の騎士団とは言っても、既に残党に過ぎません。それにあの戦力差を考えると……」
クラウディオの質問に思わず小さく笑みを浮かべる。実際、相手がゼロで無ければ……ルルーシュでなければ、確かにあの戦力差で勝ち目はないだろう。故に。
「まず間違い無くな。残念ながらカラレスではゼロに勝てない」
断言する。
ただでさえカラレスに勝ち目が無いのに、そこから更にヴィンセントの戦力が引かれているのだ。どう考えてもカラレスの生き残る道は無い。
……まぁ、元からロロにカラレスに協力する気はないだろうが。機密情報局のメンバーでもあり、その中でも更にギアスの使い手として派遣されているのだ。重要度の高い情報を、間違って聞かれたというだけで機密情報局の同僚ですら殺すのだから、カラレスに対して何らかの助力をする可能性はまず無いと思っていい。
「……分かりました。アクセルさんがそう言い切るのなら、恐らくそれは真実なのでしょう」
そう言葉を返してくるクラウディオだが、やはりどこか不満そうな……いや、仲間に対する後ろめたさか? そんなのがある。
「もし抜ける機会があるとするのなら今だけだぞ。当然、俺達シャドウミラーの事は誰にも話さないように手を打たせて貰うが、ここから先に進めばもう2度と戻る事は出来無いだろう。場合によっては……いや、確実にかつての同胞でもあるブリタニア軍と戦う未来が待っている」
空間倉庫から鵬法璽を取り出しつつ、クラウディオに尋ねる。だが、クラウディオはすぐに首を振って俺の言葉を否定した。
「いえ、大丈夫です」
それは他のグラストンナイツも同様だった。
「そうか。なら俺達シャドウミラーの本拠地、ホワイトスターに案内しよう」
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