コードギアスR2
0601話
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抜けてもいいのかどうかを聞こうかと思ったんだが……いらない心配だったらしいな」
俺のそんな言葉に、いらぬ心配は無用だとでもいう風に笑みを浮かべるギルフォード。
「それで、機体に関してだが……」
「やっぱり多くのKMFが出撃しているこの状態ではグロースターを持ち出すのは難しそうか?」
半ば確認の意味を込めて尋ねたその台詞だった。だが完全に俺の予想外な事に、ギルフォードは首を横に振る。
「いや、カラレス総督が自分の指揮権で動かせるKMF部隊を全てバベルタワーに投入した。それどころか、近隣の基地からも呼び寄せている」
「……何?」
呟き、バベルタワーの方へと視線を向けて半ば納得する。現在黒の騎士団に占拠されているバベルタワーを中心にして、ナイトメアVTOLが大量に空を舞っているのが見えたからだ。そう言えば、確かに原作でもこんなシーンがあったが……
「この状況が陽動だったりしたらどうするつもりなんだ?」
「何かあったら私達に任せるつもりだったのだろうな。本来であれば私達の戦力もバベルタワーに展開させたかったのだろうが、客将的な扱いとあっては無理もさせられなかったといったところか。中華連邦に対する砲艦外交をやっているつもりなのだろう。そのおかげで現在この基地は必要最小限の……いや、それ以下の戦力しか残っていない状況だ」
「中華連邦か。……そう言えば星刻には会ったか?」
その言葉に、笑みを浮かべつつ頷くギルフォード。
「ああ。随分と切れ者のようだった。それに剣の冴えに関してもな。武人としてはかなりの凄腕だろう」
基地の中を堂々と歩きながら会話をするが、相手がギルフォードとグラストンナイツというだけあって、特に誰も声を掛けて来たりはしない。
あるいは俺に対して不審の目を向けてくる者もいるのだが、そちらも同様にギルフォード達に遠慮してかそのままスルーしている。
どうやらブラックリベリオン前にこの基地にいた者は、殆どが既に存在していないらしい。
「あそこが私達の機体が納められている格納庫だ」
ギルフォードが視線の先にある格納庫を見ながら告げる。
「それでこの後だが……」
「お前達には一旦ホワイトスターに退避して貰う。そこでシャドウミラーという組織がどんなものなのかをその目で確認してこい。そして、もう少し時が経って動くべき時が来たら……コーネリアと共にこの世界に来て貰う事になるだろう」
その言葉にギルフォードは笑みを浮かべ、クラウディオを始めとするグラストンナイツもまた嬉しそうな声を上げて喜びを顕わにする。
ギルフォードはこの前ホワイトスターに連れていったが、グラストンナイツはギルフォードに後を任されていたからな。久しぶりに主君に会えるんだから無理も無いか。
そ
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