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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第334話】
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、一夏に篠ノ之とその場で起きたことの状況や詳細を細かく報告書に書き記し、提出した。
――とはいえ、報告書の書き方に慣れてない俺や一夏、篠ノ之のはあまり役に立たなかったかもしれないが。
多分楯無さんが見た報告書はラウラかセシリア辺りだろう――美冬と未来は、遅れた為あまり詳しくは書けなかったからだ。
「前にも言ったけど、君は弱いという事を自覚なさい。 ……ううん、君だけじゃない、最初は誰しも弱いものよ? 君が守るという事にどれだけ憧れているかは私にはわからない。 ……でも、人一人が出来る事なんてたかがしれてます。 ……君は君で、一歩ずつ確実に進めばいいのよ」
「……でも、俺だって戦う力はあるんだ。 見てるだけなんて俺には出来ねぇ……!」
喉の奥底から出た力強い言葉……今はまだ一夏に言葉の意味が伝わらないと悟ったのだろう、小さく息を吐くと楯無さんは。
「……なら、貴方の好きになさい。 ……ただ、覚えておいてね? 君が勝手をすれば、織斑先生だけじゃなくヒルト君や他の代表候補生、学園全体を窮地に落とすかもしれないことを……。 じゃあ、おやすみなさい。 ヒルト君、君も早く寝なさいね? 身体の疲れ、溜まってるでしょ?」
「あ、はい。 ……まあ明日は振替休日ですし、ゆっくり休みますよ」
「うん。 君はたまには身体を休めないとね? それじゃあおやすみなさい」
そう言って部屋を後にした楯無さん。
しんと静まりかえる室内に、一夏の言葉が反響するように響く。
「……窮地に? 窮地に落ちたことなんてあったか、ヒルト?」
首を傾げてそう言う一夏――窮地という程の事は今はまだ無いが、一人の無茶で色々事態が不味いことにはなる。
「……とりあえず、お前はもう少し勝手な事をするなって事だ。 正直、次また亡国機業が来てお前の機体を狙った場合、次も上手く撃退出来る訳じゃないんだからな」
「大丈夫だ。 次来たときは絶対負けねぇ。 同じ手は何度もくらわねぇよ」
……その根拠の無い自信が一体どこから来るのかが非常に気になる。
……楯無さんも呆れる訳だ……。
頭に走る痛みに、こめかみを再度手で押さえると一夏は――。
「どうしたんだヒルト? 頭痛なら薬飲んどけよ?」
……そう容易く薬を飲んで治すって訳にはいかないんだが。
薬なんか、色々な副作用があるから緊急の時以外は使いたくない。
余計に頭が痛くなるなか、また室内に響き渡るノックする音。
「……こんな時間に誰だ?」
一夏の言葉を他所に、俺は歩いてドアを開けると案の定そこに居たのは鈴音だった。
ただ――いつものツインテールではなく、髪をそのま
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