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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第334話】
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 手短に終わるのでしたら――」

「うふふ、残念だけどそういう訳にはいかないのよ。 ……どうして君は、おねーさんに着いてこなかったのかしら?」

「…………」


 オータムの一件後、何があったかは知らないが――多分楯無さんは美春を母さんに預けてから一夏を織斑先生の元へと送るつもりだったのかもしれない。


「……皆が戦ってるのに、一人俺だけが安全な場所に逃げるなんて出来ないからです。 そんなの、男としてカッコ悪いですし、俺はそこまで臆病じゃないですから」


 視線鋭く、キリッとした表情のまま告げる一夏。

 流石に楯無さんも深い溜め息が足元へと落ちていく。

「……あのね織斑君? あの組織の狙いは君の白式だったのよ? ……だからおねーさん、君の護衛を含めて色々教えたりしてたのよ。 ……まずその説明するわね?」


 そう言って今回の事件の概要を分かりやすく説明を始める楯無さん。

 亡国機業の第一目標が白式という情報を入手したため、一人部屋である一夏の部屋に本来なら同居する予定だったが、一応女の子が男子一人の部屋に行くのは色々不味いからと一夏の部屋に細工してシャワー関連をダメにしたとか何とか。

 まあ結論、一夏の部屋のシャワーの出を悪くした犯人は楯無だという事実が露呈した。


「――という訳なのよ」

「はぁ……。 てか、何でわざわざ俺の部屋のシャワーの出を悪くしたんです?」

「ん? それは君と二人っきりだとか弱いおねーさんの貞操の危機かなーって思って、だからヒルト君の部屋に行くように仕向けたって訳」


 ……頭が痛い……もしかすると織斑先生もグルだったのだろうか?

 ……まあいいか、同居も今日までなんだし、深く考えても悩みの種を増やすだけだし。


「まあその話は置いておく事にして――君は臆病がどうとか言ってるけど、君の迂闊な行動が皆を危ない目に巻き込むのよ?」

「……何でです? 俺は別に迂闊な行動は――」

「してるわよ?」


 一夏が言い切る前にもう一度口を挟み、指摘する楯無さん。

 一夏に関しては今一自分の行動がどう皆を危ない目に合わせたのかがわかっていないようだった。


「狙いが君の白式であるなら、君はそれを守る義務がある。 ……だけど、あの女が逃げた後、君はいつの間にか私の側から居なくなってたわよね? 何故かしら?」

「それは――俺にも戦える力があるからです。 狙いが俺なら、襲ってきた奴等を俺が倒せば――」

「倒せなかったでしょ? それどころか、君は何も出来ずに一蹴されたって報告書で読んだわ」

「…………」


 報告書に関してはあの場に居た全員の提出が求められたため、俺、セシリア、ラウラ、美冬、未来
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