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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第48話 零治が消えて………
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「そんな………私等は見捨てられたと言うのか………」
零治がクレインと共に消えてから数10分後。
迷宮は消え、4階のエリアはただっ広い普通の部屋で、その奥に一つの扉があった。
しかもその部屋で2つの入口から入った2チームも合流し、全員揃った状態で扉の中へと入って行った。
その後は何事もなく、スムーズに終わった。冥王教会のメンバーはその場から逃げ出そうとしていたが直ぐに確保され、誰も逃げる事は出来なかった。
「当然の報いです」
「何でよ楓!!私達はただあなたと一緒に永遠に生き続けて幸せでいたいだけなのに!!」
「だけどそれは夢物語よ」
「だがマリアージュシステムはお前も見ているだろう?あれを完璧な物にすればいつかは私達も………」
「それこそ夢よ。沢山の犠牲を出して出来たのが冥王イクスヴェリアの能力を利用したシステム。しかもそれはイクスヴェリアが居ないとちゃんと機能しないし、クレイン・アルゲイルがいないと誰も使えない意味の無いシステムだわ」
「だ、だがそれでも私達はお前と………」
「私は一度もそんな事望んでないわ。私は普通で良かった。普通の家族の様に平凡で他愛も無い毎日なのかもしれないけど暖かい家族と共に毎日を過ごせる………そんな生活がしたかった………貴方達は一度だって私の言う事に耳を傾けた事がある?私がどう思ってたかも知りもしないで勝手な思い込みで人殺しに加担して………最低だわ………」
そんな楓の言葉に楓の親は一言も返せなかった。
「だけど、そんな夢物語に縋るのももう終わり。どうなるかは分からないけど自分の犯した罪をしっかりと償いなさい………」
そう言い残して楓は自分の両親から離れたのだった…………
「貴様が現・冥王教会のトップか?」
「ひぃ!?た、助けて………」
「ゼストさん、本当にこんな奴がトップなの?」
疑いながら男の肩を揺するオットー。
「教皇は捕まっていないままだけど、今の冥王教会で残っている幹部と言ったら、そのグルシエと科学者のマクベスだけの筈よ。だからグルシエがトップでもおかしくない」
ゼストの代わりに答えたのはシャイデだった。シャイデはグルシエを冷ややかに見下しながら答えたのだった。
「その声は………シャイデお嬢ちゃん!!私と会った事のあるお嬢ちゃんなら私の臆病な性格が分かるだろ!?私だって本当はトップになんてなりたくなかった!!」
「そうね………あなたは臆病よ。だけど臆病だからこそ、何処までも念には念を入れて、完璧にする完璧主義者だったようね。執務官時代に調べたデータにもそれははっきりと残っていたわ。だからこそあなたは今まで逃げきれていたのね。だけどまさかこんなにあっさりと最後に捕まるなんてね………」
「私達
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