暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第48話 零治が消えて………
[4/11]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
あの場に居なかった自分を心の中で攻めていたのだった。
「………まあいい。さっき推測で言ったが、現場を実際に見たわけじゃねえけど話を聞くだけでも分かることが何点かある」
そう言い始めると有栖家の皆の今度は静かにバルトの話を聞いた。
「まずあの場に戦闘らしき傷跡が少ないこと。となると怪我による負傷は考えにくい。更に血痕など全く無いのも不自然だ。そう考えると何かしらの攻撃を受け、眠りに近い様な動けない状態にされたと考えられる」
「出血せずに殺されたって事は?例えば首を締められたとか?」
「大悟………俺が言える立場じゃねえが零治の彼女の前でそれはねえんじゃねえか?」
「えっ?あっ………」
慌てて星達の方を見る大悟。案の定、皆俯いていた。
「すみませんでした!!!」
「全く、もっと気を使うって事を覚えなさいよ………」
加奈にも言われて子犬の様にシュンと小さくなった。
「大悟の質問だが、その可能性は無いだろう。第1ヤツにとって殺して零治を持って帰ってもメリットが無い。そして第2に、ラグナルがああやって斬られていたって事はバリアジャケットが解除され、それでも助けようとした結果となる。………まあ最初に言った状況になるって事だ」
「そうね………」
加奈が小さく呟き横目で星達の様子を見た。
「………」
バルトが考察を聞いて黙ってしまう星達。俯きがちに話を聞いているのが精一杯とも見えた。
(何にせよ兄さんがどうなったかを確認出来ないと星達はこのままよね………バカ兄貴………何でこう皆に心配かけるのよ………)
新暦75年9月………
「終わったよ」
8月が過ぎ、9月に入り、やっとラグナルの修理が終わった。
「ジェイルさん!ラグナルと話せますか!!!」
「星君、落ち着いて。出来るだけメンバーを集めるから皆に連絡をしてくれないかい?」
「分かりました!!」
そう言って駆け出す星。
「………しかしあの中枢にあったブラックボックスは何だったんでしょうね?」
ジェイルの隣に並んだウーノが疲れた顔でそう聞いてきた。
「シャイデ君も見たことが無いと言っていたね」
「はい。そしてラグナルを容量を圧迫していたのは実はそのブラックボックスが原因だと言うのも分かりましたしね………」
「かなり小さいパーツの様な部分。だけど今回そこが傷つけられた事で作動したみたいだね」
「ラグナルは大丈夫なのでしょうか………?」
「分からない。………しかしここまで謎が多いと昔の自分に戻りそうだよ。ラグナルやセレンもそうだけどかなり興味を注がれる………」
そう言って零治と始めて会った時の様な笑みを溢した。
「妹達から
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ