第一章
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思いのままじゃ」
その時はというのだ。
「よいな、好きなものを所望せよ」
「さすれば」
石田は静かに頭を垂れそのうえで島を召し出すことになった、彼はすぐに島が隠棲している場に赴いた、そこに行くと。
島は自分で田畑を耕し百姓と同じ暮らしをしていた。小さな庵の中で隠者そのものの簡素な暮らしをしていた。
顔立ちは精悍であり身体つきも逞しい、しかしその身なりは質素であり無為な暮らしをしていることが伺える。
「石田三成と申します」
その彼にだ、石田は下馬をして一礼してから言った。
「島左近殿ですな」
「如何にも」
島は丁度畑を耕していた、石田はその畑の前から挨拶をした。島は鍬を右手に持ち畑の中に一人立っていた。
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