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Fate/EXTRA IN 衛宮士郎
黒と緑の攻防
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(16)】」

アーチャーに手を突き出し、頭の中に浮かび上がった言葉を叫ぶ。するとアーチャーが淡い緑色の光に包まれた。

「成功した……」

「使用者が未熟者でも無関係とは……」

感心しながらアーチャーが何やら呟いている。無視だ。無視。他の魔術もこれくらい簡単にできれば遠坂の負担を減らせるのにな。
そんなことを考えながら鳳凰のマフラーを外して聖者のモノクルに付け替える。再び頭に浮かびあがった言葉を叫んだ。

「【view_status】」

呪文を唱えると聖者のモノクル能力敵対者の情報を表示というものを発動したようで、俺の体を光が包み込む。

「どんな感じだ?」

「凄い、エネミーの強さとかが一発でわかる」

ここから目にうつるエネミーの頭上に細かい情報が表示されている。
ゲームのようにLevelと表示されているあたりが少し気になるが、Level=強さということだろう。これをもとに危険と判断した相手をアーチャーを任せることにしよう

「そうか。では、進むとしよう」

アーチャーは歩き始め、俺もその後に続くようにアリーナの探索をおこなう。情報が少しあるだけで、エネミーの攻撃や行動などが読みやすくなった。
おかげで、探索が楽な上にいい鍛錬にはなっているが、一方、使ってわかったことだが、どうやら、能力付属(アビリティ・プラス)のコードキャストというものは時間制限があり、何分かすると効果が消えてしまうみたいだ。
しかも、元々使えない魔術を無理矢理使っているためか、魔力の消費が思ったより激しい。

「はぁ…………はぁ………」

戦闘+投影+コードキャストのためか、肩で息をするくらい疲弊してきた。さ、流石にきつい…………。

「……………少しこの辺りで休むとするかマスター」

そんな俺を見兼ねてかアーチャーは気を使ったようで、わざわざパイプ椅子を投影し、渡してきた。

「…………悪いアーチャー」

素直に椅子を受け取ると腰をおろし、呼吸を整える。その間にアーチャーは俺の端末を操作してアイテムを取り出す。出てきたのは、水が入ったペットボトル。

「この世界では意味がないかもしれんが一応、飲んでおけ」

ペットボトルを受け取ると、蓋を開けて水を一気に飲み込む。ちゃんと冷えている上に、喉の渇いてたため、水が美味しく感じる。

「はぁ〜生き返るな………」

そんなことを呟く俺をみて、くくくっと笑みを浮かべるアーチャー。なんか、バカにされている感じがするな…………。

「やれやれ、少しは、まともになったかと思ったが、まだまだのようだなマスター」

「悪かったな………」

「そう思うなら、早く一人前になって欲しいものだ。いつまでたってもへっぽこのマスターだと私は恥ずかしいから
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